「羊をめぐる冒険（上）」をめぐる冒険…

　しばらく天気が良くない日が続いておりましたが、今日は久々に晴れ間が広がる良い天気でした。週末に予定があるのでこのままの天候が続くと嬉しいのですが…。さて、昼ご飯のため自宅に戻る途中、妻と電話で話した内容を書いてみることにします。小説を読んでいたらしいのですが…

私「あっ俺俺」
妻「オレオレ詐欺なら結構です」
私「俺だ！」
妻「ウチは『俺田』ではありませんけど…」
私「だから、俺だって」
妻「で、何の用？　今忙しいんだけど…」
私「忙しいって…何をしてたんだ？」
妻「ベッドに寝ころんで…」
私「おっ、珍しいな。いつもは下（１階）に生息しているのに」
妻「動物的な扱いはやめて。おやつを食べながら…」
私「ベッドでおやつはいかんな…それで？」
妻「本読んでた」
私「ほう…何の本だ？」
妻「村上春樹の『羊をめぐる冒険』………の下巻」
私「上巻は？　もう読んだのか？」
妻「それが…探したんだけど見つからなくて…下巻からでもいいかなって思って」
私「（しばし絶句した後、爆笑）」

　私には下巻から読む気持ちが理解できなくて、大爆笑してしまいました。しかも「羊をめぐる冒険」の主人公は、村上春樹の1作目「風の歌を聴け」、２作目「1973年のピンボール」と同じであり、一度「羊をめぐる冒険」でシリーズが完結するも、後に「ダンス・ダンス・ダンス」で真のエンディングを迎えたはずです。そのことを妻に説明したのですが…笑いながら、しかも上から目線で話す私の態度が気に入らなかったのでしょう「別にいいじゃない。どこから読もうとっ！」と逆ギレしておりました（笑）。

　そして夜、「羊をめぐる冒険」の下巻を読み終えた妻の感想が最高でした。
妻「ふぅ」
私「おっ、読み終えたのか？」
妻「うん」
私「どうだ、いきなり下巻を読んだ感想は？」
妻「上巻が読みたくなったわ」