弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

「Ubuntu for Phones」

Linuxの派生OSとして一定のシェアを持つOS「Ubuntu」が、スマートフォンにも対応するもようです。「Ubuntu」の開発を支援しているイギリスの企業Canonicalが、「Ubuntu for Phones」というスマートフォンプロジェクトを発表していますね。そんなお話。

昨年発表された「Ubuntu for Android」は、スマートフォンをDock経由でPCと接続することでフルデスクトップとしても使えるというコンセプトのOSでしたけれども、今回の「Ubuntu for Phones」は、それとはまた別モノのようです。

とは言え、マウス、キーボード、モニターを接続すれば、デスクトップとして利用できるらしく、Ubuntuの最新バージョンとして今春にリリース予定の「Ubuntu 13.04」には「Ubuntu for Phones」が一部組み込まれるのだそうです。

実際に「Ubuntu for Phones」が載ったスマートフォンがリリースされるのか、されるならばそれがいつになるのかは分からないですが、ユーザーにとって新たな選択肢ができるのはよいことだと思います。


「Xubuntu 12.10」のキーマップ変更

「Xubuntu 12.10」を最低限のカスタマイズで使いやすくしようと思います。新規でLinuxをインストールし使い始めるときに、私が必ずする作業。それはキーマップの変更です。「Ubuntu」ならばGUIでキーマップの変更ができるので簡単なのだけれど、今回インストールした「Xubuntu 12.10」は、昔ながらのxmodmapを使ったキーマップの変更を行う必要があります。今回はそんなお話。

私は長く親しんでいたキーボードの操作に慣れすぎてしまっていて、「A」キーの左隣に「caps lock」キーが必要です。ただ定番となっている「caps lock」と「左Ctrl」の入れ替えではなく、「caps lock」キーを使わないので左Ctrlはそのまま。しかも「Alt」キーと「Windows」を入れ替え、あまつさえ入れ替えた「Windows」キーに「Ctrl」キーを割り当てているので、左側3ヶ所に「Ctrl」キーがあるという「わがまま仕様」なのです(笑)。

それを実現するのには、xmodmapを変更すればよいです。

私の場合はテキストエディタを開いて以下の文を入力しました。

! .xmodmap_list

! Windowsキー(Super-L)133をAlt-Lキー64に
keycode 133 = Alt_L
clear mod4

! Caps lockキー66とAlt-Lキー64をControl_Lキー37に
keycode 66 = Control_L
keycode 64 = Control_L
clear Lock
clear mod1
add Control = Control_L

文中の!はコメント行です。やっていることは、前述の「わがまま仕様」を実現させるための命令を記述しているだけです。これに適当な名前を付けてユーザーディレクトリのホームに保存します。あ、ファイル名を付けるのにひとつだけお約束がありました。ファイル名の頭に「.(ピリオド)」を付けます。私の場合は文中の最初の行にある「.xmodmap_list」というファイル名で保存しました。ファイル名の頭に「.(ピリオド)」を付けると、通常の操作では閲覧できない隠しファイルになります。

あとは、このファイルをターミナルからコマンド打ちで読み込ませればOK。

xmodmap ファイル名

私の場合は以下のように入力しました。

xmodmap .xmodmap_list

以上ですぐにキーマップが変更されるのだけれど、このままでは再起動(再ログイン)のたびにxmodmapを読み込ませる必要があります。

そこで設定のためにgconf-editor(設定エディター)を開いて設定しようと思ったら、Xubuntuにはデフォルトでgconf-editorが入っていない模様。そこでターミナルから「sudo apt-get install gconf-editor」を打ち込みインストール。するとターミナルから「gconf-editor」で起動できるほか、メニューに「システム>設定エディター」が追加されているのでこちらからを起動できます。

「設定エディター」のウィンドウが開いたら「セッションと起動」を選択。タブ「自動開始アプリケーション」を開いてボタン「追加」を押し、適当な名前を付けてコマンドに「xmodmap .ファイル名」を入力してOKを押します。これで毎回xmodmapのファイルを自動で読み込んでくれるようになります。


Xubuntu 12.10をインストール

20121102-082328.jpg「Ubuntu 12.10」の派生OS「Xubuntu 12.10」をインストールしてみました。本家「Ubuntu」のほうは、以前「Ubuntu 12.04」をインストールしたときに体験したデスクトップ環境「Unity」になじめないし、手持ちのネットブックのスペックでは軽快な動作が期待できないので試さないことにしました。「Xubuntu 12.10」のほうは、おおむね快適に動作するようです。そんなお話。

ネットブックには、夢を見るための雪豹10.6を入れていたのだけれど、それを削除して「Ubuntu 10.04」をベースに自分専用にカスタマイズした「俺Linux」と「Xubuntu 12.10」を入れてあります。

「Xubuntu 12.10」のほうは、さすがに「Ubuntu 10.04」ほどのサクサク感はないにしろ、必要十分の快適さだと思いました。ただパーティションを2重にマウントして表示してしまうようで…これはバグなのか私の環境がおかしなことになっているのか、そのあたりはまだわかりません。

そうそう。インストール当初の日本語環境は「iBus+Anthy」なので、快適な日本語入力環境を入手したければ、ありがたいことにXubuntuにも用意されている「Ubuntuソフトウェアセンター」にて「Google日本語入力」のオープンソース版である「Mozc」を入れましょう。やり方は以下の通りです。

1、「Ubuntuソフトウェアセンター」を起動し検索窓に「Mozc」と入力。
2、「Mozc engine for IBus – Client of the Mozc input method」をインストール。
3、しばらく待つと、依存関係にある「Server of the Mozc input method」と「GUI utilities of the Mozc input method」もインストールされます。
4、ログアウトして再ログイン
5、メニューバー上のIBusのアイコンをクリックし、追加された「日本語 – Mozc」を選択。
6、今後Anthyを使わないつもりなら、IBusの設定を開き、タブ「インプッドメソッド」を選択。チェックボックス「使用するインプッドメソッドをカスタマイズ」にチェックを入れ、「日本語 – Anthy」を「日本語 – Mozc」より下に移動するか、削除します。削除しても追加できるので心配はありません。


久々に俺Linuxをインストール

しばらくの間、OS X 雪豹の夢を見ていたネットブックに、対比させていたUbuntu 10.04をインストールしました。色々と自分仕様にカスタマイズした、いわば「俺Linux」とも言うべきシステム。消してしまうのは余りに惜しいので、雪豹の夢を見る前にSDカードに待避させていたのでした。今日はそれをネットブックのHDDにインストールしたお話。

「俺Linux」はRemastersysというアプリケーションを使って待避させておりました。SDカードをディストリビューションディスクに仕立てているので、SDカードで起動するとLive版とし使うことができるほか、HDDへのインストールも可能になっております。

今回は雪豹の夢を見る際にLinux用のHDD領域(20GB)を作っていたので、そこへのインストールとなります。

インストール自体は通常のUbuntuのそれとなんら変わることはありません。「俺Linux」をインストールする領域はFAT32でフォーマットしておいたので、これをEXT4で再フォーマットし、マウントポイントを「/(ルート)」にします。これらは手動で行う必要がはありますが簡単です。スワップ領域は本来内ならば用意すべきところではありますが、メモリが2GBあることに期待し今回は作成しませんでした。

注意すべきは…ブートローダーの場所です。私の場合はHDDのMBRにChameleonというブートローダーを入れてあり、そこで雪豹とLinuxを切り替える計画なので、LinuxのブートローダーであるGRUBがそこに書き込まれてしまうと雪豹が起動しなくなってしまいます。

それを回避すべく、インストール準備完了の画面でボタン「拡張」を押し、詳細オプションの画面でブートローダーをインストールする場所を俺Linuxを入れるパーティションにします。

そうすることでマシンの電源を入れる…ブートローダーChameleonが起動…俺Linuxを選択…ブートローダーGRUBが起動…俺Linuxが起動。こんなプロセスを経て起動画面が現れるわけです。

俺Linuxとはいえ満足のいくカスタマイズが十分にできているわけではないのだけれど、少なくとも新規で入れて各種設定やアプリケーションのインストールをしなくて済むのはありがたいところ。

次回はこれをベースにして、xubuntu 12.10を入れた話しを書こうと思います。


「Ubuntu Tweak」のインストール

「Ubuntu」のさらなるカスタマイズをしようと思いましてアプリケーション「Ubuntu Tweak」をインストールしました。「Ubuntu Tweak」は、かゆいところに手が届く…Windowsで言うところの「窓の手」的なアプリケーションです。私としてはウィンドウの閉じるボタンの位置を簡単に変更したかったので「Ubuntu Tweak」を入れることにしたのだけれど…その他にも色々な設定が変更できるのです。そんなお話。

「Ubuntu Tweak」の公式サイト(http://ubuntu-tweak.com/)に行くと、ダウンロードボタンがあります。これをクリックすればインストーラーがダウンロードされ、「パッケージマネージャ」が開きます。あとはボタン「インストール」を押すだけなのだけれど…依存関係にエラーが出てうまくいきません。

こういった場合、依存関係にあるファイル名を調べて端末から「apt-get」でインストールしたり「Synapticパッケージ・マネージャ」で検索してインストールする方法もあるのだけれど、今回は原因が別にある気がして「Ubuntu Tweak」の公式サイトをもう一度眺めることにしました。

あれ? よく見ると公式サイトのダウンロードボタンの下にリンクがありますね…「For Ubuntu 11.04 and before: old versions」って書いてあります。見落としていたのですが「Ubuntu 11.04用とそれ以前の古いバージョンが欲しいって? ならここをクリックしろよ」ということですね(笑)。ダウンロードボタンで入手できるのは最新版の「Ubuntu 11.10」以降用「Ubuntu Tweak」だったらしいです。私の環境は「Ubuntu 10.04」でブラウザは「Firefox」なのだけれど、「Ubuntu Tweak」の公式サイトのダウンロードボタンのレイアウトが崩れているので、そちらに気をとられてリンクに気づかなかったのです(笑)。

気をとりなおして…「For Ubuntu 11.04 and before: old versions」のリンクをクリックすると、過去のバージョンもダウンロードできるページに飛びます。あとはそこで自分の「Ubuntu」に合ったバージョンをダウンロードすれば良いです。私の場合は「ubuntu-tweak_0.5.14-1~maverick1_all.deb」をインストールしました。今度は「パッケージマネージャ」で依存関係のエラーが出ず(当たり前ですね)、すんなりと「インストール」できました。これであれこれ「Ubuntu」の設定を変更してみようと思っております。

私はLTS(長期サポート版)ということで「Ubuntu 10.04」をメインにしておりますけれども、ネットブックじゃなければ常に新しい「Ubuntu」を使ってしまうかもしれないですね。あ、メイン使いにはしていないまでも、とりあえず新しい「Ubuntu」が出たらとりあえずインストールはしておりますね(笑)。


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