弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

ドコモ、来年夏にiPhone参入? ドコモは否定

日経ビジネスONLINEの12月1日の記事「ドコモ、来年夏にiPhone参入」は、とても興味深い内容でした。次世代高速通信規格「LTE」(ドコモでの名称は「Xi クロッシィ」)に対応しているということで、この記事内容が事実であれば、ソフトバンク、AU、ドコモと国内主要3キャリアのすべてでAppleのスマートフォン「iPhone」が使えるようになるということです。あくまで事実であれば…ですが。来年夏に出るiPhoneの仕様を現段階でAppleが自らリークするとは思えず、ましてやリークを許すとも思えず、なんだかなぁ…と思っておりましたら、やっぱりドコモがすぐに公式コメントを発表しましたね。「iPhoneおよびiPadの取り扱いについて、ドコモがアップル社と基本合意したという事実はございません。また、現時点において、iPhoneおよびiPadの取り扱いに関し、アップル社と具体的な交渉をしている事実もございません」。公式コメントとは言え、事実かどうかはもはや分かりませんね。答えは来年の夏に出ることでしょうね。

そうそう。件(くだん)の記事によれば「iPhone」だけじゃなく「iPad」も出るらしいです。Appleにとっては次世代通信技術「LTE」がユーザーにコンテンツをストレスなく届けるためには必要であると判断したのではないかと思います。au、ソフトバンクに先駆け早期にLTEを導入したドコモはやはり最大手の意地を見せた、ということなのでしょう。事実であればね(笑)。

ドコモと言えば今までに「iPhone出したい」「iPad出したい」とアナウンスするも実現できずにおりました。スティーブ・ジョブズの時代にはできなかったことが、後を継ぎCEOとなったティム・クックとの話し合いで実現する(?)ことも興味深いです。日本国内でいまだ大きなシェアを持つドコモで「iPhone」がリリースできることは「経営者」にとっては魅力以外の何者でもないからです。

また、来年夏のドコモからの「iPhone」リリースが現実のものとなれば、国内主要3キャリアのすべてで取り扱われる初めてのスマートフォンになります。Androidの躍進とドコモとサムスンの蜜月の関係を鑑みれば、「思想家」ではなく「経営者」なら首を縦に振ることもありえるかと。

ドコモのほうの事情は言わずもがな。契約純増数が大きく落ち込んでいる今、指を加えて隣の庭のiPhoneを眺めていることはできなかったのでしょう。あの格好の良くないドコモのロゴを端末に入れろなどというゴリ押しの姿勢を諦めて「iPhone」を求めたのかもしれませんし、求めようとしているのか、求めるつもりでいるのかもしれません。記事・公式コメントの真偽はともかく、報道を受けて実際に株価が上下しているのですから、影響は大きいわけです。

唯一、現時点で気になるのは「iモード」の取り扱いですかね。Appleが譲歩するとは思えないので、iモードは諦めるのか…いや、今までの流れから考えるとドコモが黙っていてもお金になる「iモード」を簡単に切り捨てるとは思えないので、もしドコモからiPhoneが出るのならば「iモードに接続できる不思議なアプリ」を開発・リリースするのではないかと想像しております。

いずれにせよ、来年夏からの「iPhone」をめぐる流れは、回線の善し悪し、料金での優遇、この2点になりそう。前者はソフトバンクが圧倒的に不利で、がんばれるのは後者くらいなものでしょうか。私は自宅のネット環境もソフトバンクの「ホワイトBB」にしたので、ホイホイとドコモに乗り換えるわけにはいかないのですが…。

まぁ私としては「ホワイトBB」は契約したばかりだし、ADSLながら不思議なことに以前の「フレッツ光」よりも快適だし(笑)、来年夏にソフトバンクがどんな対抗サービスを展開するのかを楽しみにしようと思っております。何度も言いますが記事が事実ならば(笑)。


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