弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

» 2011-12-14の日記

牡蠣をいただきました

20111215-111618.jpg最近知り合ってずいぶんとお世話になっている方に、牡蠣をいただきました。買い物袋いっぱいに殻付きの牡蠣がどっさり。その方いわく「ついこの前もらったばかりなのに、また今日も牡蠣をもらったんで…ぜひ食べてください」。牡蠣の美味しい季節ですからね。ありがたいです。

牡蠣の食べ方としては、昔はポン酢をかけた生牡蠣が大好きで、それ以外は食べ方として認めない感じだったんですけれども、最近は殻のまま火を入れてポン酢で食べる方が好きになりましたね。不思議なものです。

とは言え、一気に蒸してから食べるのではなくて、こんな食べ方が1番だと思っております。大鍋に水を少し入れ、ガラガラと牡蠣を入れてふたをし、強火にかけます。鍋ぶたの隙間から水蒸気が出てくるまでの間に小皿とはし、ポン酢の用意を忘れてはいけません。しばらくすると、鍋からプツプツと音が出始め、ふたの隙間から水滴ととも水蒸気が出てきます。そうしたらふたを開けます。モワッと水蒸気が立ちのぼり、一瞬視界を奪われますが、そのすぐ後に私は硬い殻を開き輝くようなプリプリの牡蠣を見つけます。宝石のようなそれを私ははしでつまみ取り、小皿に入れたポン酢の海にくぐらせてから口へ運びます。「ああ…」もはや言葉にはなりません。繰り返しますが、誰にも汚されたことのない殻を半ば強引に、欲望のままに開き、白磁のように滑らかな白い躯体(くたい)をはしで逃さぬようつまみ上げ、ポン酢の海で泳がせてから舌の上で転がすように味わい、最後は柔らかなボディに歯を立てる…。その作業を心ゆくまで繰り返すのです。噛み締めるほどに口中に美味なるものへの感謝と感動の嵐が巻き起こります。その幸せにはスタンディングオベーションをもって応えるべき、と思うのですが…実は私はIHクッキングヒーターの前で、もともと立ったままその幸せを貪(むさぼ)っていたのでした(笑)。とにかく、私はこの食べ方が1番好きなんですよね。あーどのくらい好きかというと…早く食べたいがためにビールを買いに行くのを諦め、家にワインがあることも忘れ、興奮を伝えたいがためにこの文章に改行を入れるのを失念してしまうほどなのです(爆)。

明日は牡蠣を入れたシチューにしてもらい、違ったシチュエーションで白くプリプリなあの子を楽しもうと思っております(爆)。


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