日本のヤフーとGoogleの提携に思う

　日本のヤフーが米Googleと提携するらしいですね。昨年でしたか、米Yahoo!がマイクロソフトと提携しましたがそれには追従せず、本来は最大のライバルであるはずのGoogleと提携するとは凄い話だと思いました。

　日本における検索エンジンのシェアは、現在のところヤフーがNO.1で、Googleがそれに追従する形になっていますが、あくまで日本での話。米Yahoo!とは異なる路線を進もうとする日本のヤフー。敢えてライバルの土俵に乗っかり共存を模索するという…。これは今後の生き残りをかけての大英断と言えるのではないかと思います。これは、日本のヤフーの筆頭株主ソフトバンクの影響が同2位の米Yahoo!より強いことによるところも大きいみたいですけれども。

　今回の提携によって日本のヤフーは、Googleの検索エンジンと広告配信システムの提供を受け、その見返りにオークション商品の販売データなどをGoogleに提供するのだとか。そこはかとなくGoogle一人勝ちの感が否めなくもないですが…。どうなっていくのでしょうね。

　このニュースを知った私が最も気になったこと…。それはGoogleとAppleの確執とその中で揺れるソフトバンク（iPhone、iPad）の立ち位置です。AppleはiPhoneの旧OSとiPadではデフォルトの検索エンジンがGoogleのみだった（検索ボタンのタイトルまでGoogleだった）のを、検索エンジンを選択できるようにしてリストにヤフーを登場させました。

　米Yahoo!はマイクロソフトと提携していますから今後、Bingをベースにした検索エンジンを採用していくため独占化はまぬがれるため良いのですが、日本のヤフーがGoogleの検索エンジンをベースにするということは、iPhoneなどでGoogleを選んでもヤフーを選んでも結局のところ中身は一緒というおかしな現象が起こるわけです。

　うーん、何とも不可解な話ではありますね。