弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

» 2010-09-22の日記

月に思う…2

 月に関する歌を想う時、浮かんだ歌は百人一首にも選ばれている安倍仲麿の歌

天の原 振り放(さ)け見れば 春日なる 三笠の山に いでし月かも

でした。

 ここに書くまでもなきことですが奈良時代の人、安倍仲麿は遣唐使に同行して留学し、そのまま唐朝の官吏として高官にまでなった人です。日本へ帰る際に船が遭難し帰国を断念、50余年をかの国で過ごし、故郷を思いながら異国に骨を埋めた人です。百人一首に収録されたこの歌は、日本へ
帰ろうとした際の送別会の場で詠んだとされています。

 この歌の「天の原」は広い大空を示し、「振り放(さ)け見れば」はふり仰き遠くを見るという意味。「春日」は奈良県にある春日大社(奈良市春日野町)一帯の呼称で春日野(かすがの)とも。「三笠の山」は、春日大社の後方にある低い山で、御蓋山とも。

 私なりに意訳すれば、こんな感じでしょうか

月明かりの下、空の遥か遠くを望む。

今見ている月はかつて、

春日の三笠山に出ていたあの月と同じかもしれないなぁ?

 送別の縁石で酒を飲み故郷を思い空を見上げた時、かつて旅立ちの無事を祈願した春日大社のことを思い出して詠んだ歌なのでしょうかね。当時の短歌は、異性に思いを伝える恋の歌でもありましたから、別れを惜しんでくれる仲間に歌を披露しつつも、遠い昔の恋の思い出を、それこそ振り
仰いで歌ったのかもしれないですね。

 そんなことを思いながら月を愛でておりました。

 余談をひとつ…うろ覚えだったのですが上の句に「天の原振り放け見れば…」とある歌が万葉集にあったなぁと思い調べてみると「天の原 振り放(さ)け見れば 大君(おおきみ)の 御寿(みいのち)は長く天足らしたり」でした。


月に思う…1

 月に関して思うことを書いてみます。今日は自転車で月を眺めながら帰ったので途中、写真を撮ってみましたがiPhoneでは限界がありまして…こんな風になってしまいました。

 それで…コチラの写真。北見のインド料理店「クリシュナ」さんの青いカレー「オホーツク流氷カリー」に白いだんごを乗せて月に代わりにしてみました(笑)。平安貴族らが月を愛でるのに、直接仰ぎ見ず、盃や池に映した月を見て楽しんだことをイメージ(笑)。どうですか?海に浮かぶ月に見えてきませんか?

 そう言えば先日、マクドナルドでバナナシェイクを飲んだ際に「月見バーガー」を食べたのだけれど、半熟好きの私としては微妙な感じがしました。それは…いくら大の卵好きであっても、ピクルスが入っていないハンバーガーはどうなのだろう?と思ったからです(笑)。


団子パーティー(笑)

  今宵は「中秋の名月」ということで…月見だんごを食べながら家でお月見。で
すが、我が家の月見だんごは、ちょっと他とは違った趣向のお団子なのです。

 あらかじめ計画していたことなのですが…だんごを作って、数種類のソース(?)につけて食べるスタイルのだんごパーティーなのです。写真を見ていただければ一目瞭然ですが青、緑、赤のソースです(笑)。

 青は北見にあるインド料理店「クリシュナ」さんの青いカレー「オホーツク流氷カリー」。見た目のインパクトもさることながら味で選択しました。最初からソースとして使用するつもりだった言わば不動のレギュラーみたいなものです(笑)。団子にもよくからみ美味でしたー。

 緑はつぶしたアボカドにレモン汁、マヨネーズを加えた即席のワカモレソース。サッパリとした味わいで団子の新しい可能性を見出すことができました。

 赤はピザに用いるトマトソース。濃厚な味わいで私は好きですが…今回は青(流氷カリー)と緑(ワカモレソース)の人気に押されてしまったようです。

 そして汁物としてだんごを入れたすまし汁の登場。まるでお雑煮。みな口々に「正月が来たみたいだぁね」と話しておりました(笑)。

 食後はデザートの部…といってもだんごですが(笑)。左手前から定番のあんこ(小豆)、ごま(黒)、みたらし(醤油)です。あんこは前日から小豆を水につけ置き準備していたもの。ごまもみたらしも妻の手作りです。なかなかのだんごパーティーになりました。


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