弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

» 2010-09-10の日記

【iPhone】Flashアプリ変換ツールの開発再開

 AppleがiPhoneデベロッパー規約を変更し変換ツールを使ったアプリや広告の取り扱いなどの規制が緩和されたことを受けて、AdobeがFlashアプリをiPhoneアプリに変換するツール「Packager for iPhone」の開発再開をアナウンスしましたね。ライバル締め出しと言われ米連邦取引委員会の調査も噂される中での今回の対応は、ライバルには喜ばれたもののAppleユーザの一人としては「ちょっとカッコ悪いなぁApple」と思わざるを得ないものであったことは言うまでもありません。

 FlashアプリをiPhoneアプリに変換できるAdobe「Packager for iPhone」に対し、Flashを毛嫌いするAppleが開発者規約を改定し、変換ツールを使ったアプリを禁止。このためAdobeは4月にツール開発の終了を宣言し、Googleの「Android」に力を入れていく方針を明らかにしたというものです。Androidのシェアは今やWindows Mobileを差し置いて伸びており、iPhoneの牙城をおびやかさんという状況に来て、AppleもFlashのことはさておきこれ以上Adobeとの関係を悪くするのはどうだろうと思ったのかもしれないし、思わなかったかもしれないのです(笑)。

 今回の規約変更で、変換ツールを使ってiPhoneアプリが開発でき、それが(問題のないアプリならば)Appleに認可されるるようになるため、専用のSDKがなければApple公認アプリを開発できなかった開発者の負担をグンと減らすことになると同時に、AndroidとiPhoneアプリの両方を同時に開発できることになりますから、アプリ市場が賑わうことにもなります。

 また、基準が不透明だったApp Storeでのアプリ審査基準も初公開されました。ただでさえ「箱庭」と揶揄されるくらい厳しいAppleのiPhoneアプリに対する姿勢に嫌気をさして開発者のiPhone離れが仮想していると言いますから、これは「どげんかせんといかん」と思ったAppleの現場または首脳陣がスティーブ・ジョブズに進言したかもしれないのです。

 iPhoneではFlashは未だサポートされていませんが、FlashアプリはiPhoneアプリに変換できるようになったということは…箱庭の柵を低くしたということでしょうか? これはAppleがAndroidを警戒視し始めていることの表れだとも解釈できると思います。


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