禁煙…

　ふと気づけば、煙草（たばこ）を吸わなくなってからもうすぐ２ヵ月が経とうとしております。大人になってからなのですが喘息になってしまいまして、煙草が良くないことは重々承知だったのですが…ついつい吸い続けてしまい、時折吸入をしなければならない状態になっておりました。

　長男、次男も喘息の症状が出ておりましたが、ありがたいことに予防的な吸入をしているおかげなのか子ども達は症状がどんどん軽くなっております。ですので今現在、我が家で一番症状が良くありませんのは私だったりします（苦笑）。いずれにせよ、喘息であろうとなかろうと、健康の観点から煙草をやめるべき状況だったのです。

　ですが…息苦しいのは嫌だから禁煙する…という図式に、勝手ながら納得がいかない自分がおります。単に意志が弱いがためにこのような選択をせざるを得ない状況に陥ったわけなのですが…本当ならば、そうなる前に潔く禁煙したかったと思うのです。タバコを吸うたび「辞めなきゃいけないよな…いつかは」と後ろめたい気持ちでおりましたので。潔く「今日から煙草を辞める」と宣言して辞めたかったですね。

　そう言えば…私が煙草を吸っていた痕跡が今も残っております。車内、それもすぐ手が届くところに灰皿があり、ダッシュボードの中には大量のライターが…。自宅のテーブル周りにある小物入れにもライターが入ったままです。主人を失ったそれらは見るも哀れなり、まさに「兵どもが夢の跡」の様相です。

　何より恐ろしいのは…禁煙してから２ヵ月が経とうしているのにも関わらず、未だ煙草を吸いたい衝動にかられることがあるということです。無論「潔く」という志を持っている以上、ここは吸わないべきですし、正直に申し上げますと夜も眠れないくらい息苦しくなるのは勘弁願いたいという心情です。

　いずれにせよ、もう少し時間が経てば、まったく吸いたくなくなると思います。