iPad2の発売延期と妄言発言の責任…

　米Appleが3月25日に発売予定だった「iPad2」の日本での発売を延期すると発表しました。東日本大震災への配慮し、混乱を避けるためというのが理由。奇しくも震災が発生した11日に米国で先行販売された「iPad2」は、米国内ではすでに大きな賞賛をもって迎えられているようです。25日には日本を含む26の国でも発売されることになっていましたが、日本での発売日は未定とのことです。残念に思っている方も多いことと思いますが、今はとにかく被災地の方々が１日も早く平穏無事な生活に戻れるよう祈るばかりです。

　それにしても福島第一原発関連のニュースにおいて、国内での情報量があまりにお粗末なことには閉口します。現在の原発の映像がテレビで放映されないのはなぜなのでしょうか。そもそも、電源の確保などができない状況も、原発周辺施設が津波で被害に会い壊滅状態にあることも、ひた隠しにしていることが理解できません。

　とにかく、国内の情報を知りたければテレビではなく国外のサイトを見たほうが早いです。例えば「The NewYork Times」（http://global.nytimes.com/）とか。当然、英語のサイトですけれども、翻訳したページのおかしな日本語であっても、国内のテレビを見ているよりずっと真実味のある記事がそこには書かれています。しかも、福島第一原発の現状を伝えるスライドショーは分かりやすいので必見です。また、CNN（http://www.cnn.co.jp/world/world.html）も良いでしょう。私はこのサイトで福島第一原発１号機の建屋が爆発する映像を見ました。国内のメディアが伝えるよりずっと早く…。

　それと、どうでも良いことですが一応書いておきます。東京都知事である石原慎太郎氏が「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と発言し、翌日に撤回・謝罪しましたが、この発言は決して許されることではありません。どうか不謹慎極まりない発言を心より恥じるならば、都知事選の出馬の是非を含めその責任を取るべき。もし都知事選に出たとしても東京都民からの裁きの鉄槌が下ることでしょう。その場合の私の唯一の心残りは、都民ではないので直に鉄槌を下せないことでありましょう。