弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

» 2008-08-05の日記

空の境界「痛覚残留」

 奈須きのこ原作「空の境界」(からのきょうかい)の劇場版、第3章の「痛覚残留」を観ましたよ。今年2月公開の映画ですが、残念ながら私が住む街では上映がなく、DVD化を楽しみにしておりました。

 本当なら血がたくさん出るような映像はアニメ・実写を問わず苦手な部類なのですが、この作品は映像がとても美しく生と死を直視し物語・世界観も秀逸ですので、別です。

 また、原作通りに映像が展開されているので安心して観られると同時に、原作の世界観を豊かな情報量を持つ映像でより深く味わうことができます。

 映画は原作通り全7章で構成される予定で、現在第4章「伽藍の洞」まで公開されています。第5章「矛盾螺旋」は本来であれば7月26日公開でしたが、8月16日へ変更となっているようです。理由はクオリティ向上のためとのことで、作品自体もこれまでの2本分に相当する長さになっているようです。

 一方、劇場版のDVDは、第1章「俯瞰風景」、第2章「殺人考察(前)」、そして第3章「痛覚残留」までが発売されています。

 今回観ました第3章は、第1章よりも時間軸上では前の話になります。事故がもとで物体の「死」を見る力を手にしたヒロイン・両儀式(CV=坂本真綾さん)の左腕が義手であることの理由が今作で明らかになっています。

 今回の敵? 浅上藤乃は、視界内の任意の場所に回転軸を作り、対象をねじ切ることができる能力者でした。声の出演は能登麻美子さん。ささやくような能登ボイスに見合った儚げなキャラクターです。

 ヒロイン・両儀式の元同級生・黒桐幹也(CV=鈴村健一さん)の妹・鮮花と親友でもある彼女。黒桐を「先輩」と密かに慕う恋心、それを知らずも彼女を救いたいと奔走する黒桐。エンディングに向けて激しくなる映像に反比例して切なさが増していく…うまく表現できないのですが、そんな感じです。


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