弐条海月の とはずがたり

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» 2011-04-27の日記

Ubuntu 11.04の日本語化

「Ubuntu 11.04」の日本語化について書いています。もともとは「Ubuntu 11.04」がリリースされる前に、そのβ版の日本語化について書いていたのですが、通常の「Ubuntu 11.04」を日本語化や何らかのトラブルで日本語化から英語化されてしまった場合にもこのページを参考にしていただいているようなので若干の内容修正と追記を行いました。2011年5月4日、2011年6月10日に内容を修正

「Ubuntu 11.04」Live DVD(USBメモリ)でのインストール時に日本語を選択すると、インストーラーは日本語で進められますが、いざOSが立ち上がると英語表示になっております。まずは日本語化の作業が必要になります。その手順です。

11.04に限らず、Ubuntuの日本語化に当たって先に申し上げておきますと、有線あるいは無線での日本語化に当たってインターネット接続が必要になります。例えば、私が使っているネットブック「HP Mini 1000 VIVIENNE TAM Edition」では、無線LANのドライバを初期状態では認識できないので、インストール時と初回起動時は有線LANに接続しておく必要があります。有線LAN接続していると、無線LANのドライバをインストールしておいてくれるので、すぐに使い始めることが可能です。この辺りはお使いのマシンによって変わってくるところだと思います。

日本語化の手順

それでは日本語の手順を追っていきます。まずは「Ubuntu 11.04」のUnityのメニュー左上にあるUbuntuのロゴマーク、いわゆる「Ubuntuボタン」を押します。「Ubuntuボタン」とは今、勝手に名付けました(笑)。本当はアプリケーションを立ち上げるには「Ubuntuボタン」よりもUnityメニューの下のほうにある「アプリケーション」をクリックしたほうがより適切に目的のアプリケーションにたどり着けるのですが、説明を簡略化するために今回は「Ubuntuボタン」のみで説明していきます(笑)。

もう「Ubuntuボタン」を押しましたか? するとファイルやアプリケーションなどを検索できる「Seach」画面が表示されます。その検索窓に「la」と入力します。それだけで自動的に対象が絞り込まれ、Applicationsの欄に「Language Support」が表示されますので、これをクリックします。

「Language Support」が立ち上がると、「Language & Format」のウィンドウが開くのですが、スクリーンショットを撮り忘れました。確か、英語で「足りない言語ファイルがあるんだが、インストールするかい?」的なダイアログが出るので、Installボタンだったかを押してインストールする必要があります。ここでしばらく待ちます。

インストールが終わっても、そのメニューから日本語を選ぶことは困難でしょう。なぜならば表示されているフォントが現段階では日本語に未対応のためです。そこで、使用するフォントを変更せねばなりません。ここで一端「Language & Format」のウィンドウを閉じておきます。

次に立ち上げるアプリケーションは「Appearance」です。「Ubuntuボタン」を押して検索窓に「ap」と入力します。表示された「Appearance」のアイコンをクリックし、立ち上がった「Appearance Preference」のウィンドウ内のタブ「Fonts」をクリックします。そこにUbuntuのシステムで使用されているフォントの一覧が出ていますから、それを日本語フォントに変更していきます。初期状態ではUbuntu純正の日本語フォントしかないです。アプリケーション内で使われるApplication fontと、ファイルで使われるDocument font、そしてデストップで使われるDesktop fontには、プロポーショナルフォントである「Takao Pゴシック」を指定します。フォントの大きさはお好みで。ウィンドウタイトル用のフォントWindow title fontは「TakaoEXゴシック」をBoldで使うと雰囲気が出るのではないかと(笑)。Fixed width fontは等幅のフォントを選択します。ここでは「Takao ゴシック」を選べばOKです。ここまで設定したら「Appearance Preference」のウィンドウを閉じます。

「Ubutnuボタン」(もう覚えましたか?)から「la」で検索し再度「Language Support」を立ち上げます。開いた「Language & Format」のウィンドウ内に「Language for menus and windows」のリストがありますから、そのリストの下のほうに「日本語」と表示されているのを見つけることができるはずです(笑)。リスト表示の欄が狭いのが難点ですが、この「日本語」という部分をリストの最上位に頑張ってドラッグします。English(United States)より上に置いたらウィンドウを閉じます。

それでは一端ログアウトして再ログインしてみましょう。まずはユーザー名の部分をクリックし、パスワードを入力する前に、下のバーに表示されている項目をチェックしてみましょう。地球のようなアイコンはOSで使用する言語を選ぶところです。そこが正しく日本語になっていますか? 先ほどの「Language for menus and windows」でのドラッグの成果がここで示されているわけです(笑)。実はドラッグができなくても、ここで日本語を選べばよいのですけれども(笑)。

次のアイコンはキーボードです。これは言わずもがな、使用するキーボードを選択するところです。次の矢印は使用するシェルを選択するところです。「Ubuntu 11.04」の場合、従来のGNOMEからUnityが標準になっておりますので、Ubuntuという項目がUnityを意味します。リストを展開すると分かりますが、Ubuntu ClassicというのがGNOMEです。従来のUbuntuが良いという方はこちらのシェルを選んで起動すれば良いでしょう。いずれの項目も一度選ぶと次からはそれがデフォルトになります。

使用する言語を変えてログインする時は、ホームフォルダ内の名称を言語にあわせて変更するかどうか訪ねるダイアログが表示されます。ホームフォルダ内のフォルダの名称を変えるとターミナルで作業する際に言語を切り替えて入力しなければならず面倒なので、「古い名前のままにする」のボタンを押して、英語名のままにしておくことをオススメします。その際に、次回から表示しないにチェックを入れておくともう聞かれることはないのでラクです。

これで「Ubuntu 11.04」が日本語表示されたと思います。「Ubuntuボタン」を押しても日本語化されていることが確認できたと思います。ただし、日本語入力はまだできません。もうひと手間かける必要があります。次にその手順を示します。

日本語入力環境の設定

まずはメニューバー右上にあるキーボードのアイコンをクリックします。展開されたメニューの設定を押します。立ち上がった「IBusの設定」ウィンドウのタブ「インプッドメソッド」をクリックします。インプッドメソッドの一覧に何も表示されておりませんね。これだもの日本語が入力できないはずです。ですので、さっそく追加します。


インプッドメソッドの選択を押して日本を選ぶと「Anthy」というインプッドメソッドが表示されますからこれを選択します。選択しただけでは使えるようにならないので、右側にある「追加」ボタンを押します。するとインプッドメソッドの欄にAnthyが表示されます。これで日本語表示が可能になります。「Ubuntuボタン」で「ge」と入力し表示された「テキストエディタ」を起動します。ctrlキーを押しながらスペースバーを押すとAnthyがオンになり日本語入力が可能になります。日本語化の説明は以上です。

ここからは余談ですが…現在のUnityの問題点について書いておきます。現在のUnityでは日本語での検索ができないのが致命的な欠点と言えましょう。例えば先ほど説明の例に挙げた「テキストエディタ」ですが、本当のアプリケーション名は「gedit」です。これを知らなければUbuntuメニューから目的のアプリケーションは探せないことになります。OSが日本語化されても、アプリケーション内部の名称が変わるわけではないですから、この対策が今後どどう取られるのか、気になるところです。


テルマエ・ロマエ

浴槽を通じて古代ギリシャと日本を行き来するタイムトラベラー?を描くギャグ漫画「テルマエ・ロマエ」(作=ヤマザキマリ)を読んだのですが、すごくおもしろい作品でした。私はエンターブレインの月刊誌「コミックビーム」で連載されている作品ですが、私は同雑誌を購読していないので、単行本を読みました。つい先日に最新刊である3巻が発売されたばかり。早く続きが読みたいです(笑)。

ウィキペディアによると…「テルマエ・ロマエ」は
「古代ローマ時代の浴場と、現代日本の風呂をテーマとしたギャグ漫画である。入浴文化という共通のキーワードを軸に、現代日本にタイムスリップした古代ローマ人の浴場設計技師が、日本の風呂文化にカルチャーショックを覚え、大真面目なリアクションを返すことによる笑いを描く。」
と紹介されています。

以前から気にはなっていたのですがなかなか手が出ずにおりました。つい最近、1巻と2巻を読んだのだけれど、実におもしろいと思いました。ローマがテーマ、しかも浴場が舞台なだけに、まるで彫刻のような無駄なまでに美しい筋肉描写が多々あります(笑)。

作者のローマの浴場に関するコラムも興味深く読みました。斬新な発想とインパクトのある絵が素晴らしいなぁと思っておりましたら、作者が女性だと知りさらに驚きました。私にとって最も続きが楽しみな作品のひとつであることは間違いありません。


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