Ubuntu 11.04 β版を試しました
ネットブック「HP Mini 1000 VIVIENNE TAM Edition」にUubntu 11.04のβ版を入れてみました。4月28日に正式版のリリースがアナウンスされているというこの微妙な時期にβ版を試すのもどうかと思いますが(笑)、現段階での私なりの簡単なレビューを…。
まず、インストーラーが変わっていますね。通常のインストール方法では自分でGRUBを入れる場所を指定できなくなっているので、SDカードにインストールしてもUbuntuGRUBはメインのHDDに入れようとするようです。ただし、私が試した場合はGRUBがエラーで入らず、どこにGRUBを入れるか促すダイアログが表示されたまでは良かったのですが、そこからインストールが進まなくなってしまいました。
せっかく11.04βを試そうと思ったのに、それはないだろう…と思った私は、ちょっと無謀なのですがSDカードではなくメインのHDDのほうにUbuntuを入れようと考えました。
結果、インストールはできましたが、大変なことになってしまいました(笑)。その話は次の機会にして、取りあえず「Ubuntu 11.04」をちょっと使ってみます…。GUIであるUnityは「Ubuntu 10.10」のものよりずっと使いやすくなっている印象。Mac OS XのDockに近づいたという表現が適切かどうかは分かりませんが、そんな感じ。液晶の解像度が狭いネットブック、しかも横1024pxのモデルでは、Unityのメニューが左側に表示されているだけで致命的に画面が狭くなり、快適なブラウジングも不可能と言って良い状況でした。
「Ubuntu 11.04」のUnityは、メニューバーが自動で左側に格納されるので邪魔に感じることも違和感もありません。ただ、以前はUnityのメニューバーはマウスカーソルを上端か下端に移動させるとメニュー内の項目がスクロールしていたのですが、Ubuntu 11.04のUnityではトラックパッドやマウスのローラーでスクロールさせる必要があります。
Ubuntu 10.10で気になっていたもうひとつの点も解消されておりました。それは…解像度の低い液晶画面で発生していた、ウィンドウとメニューの統合時における、ウィンドウタイトルとメニューの文字の重なりです。非常に見た目も悪く使いにくかった部分が、Ubuntu 10.10のUnityでは、優先順位の高い方をデフォルト表示し、マウスオーバーでもう一方に切り替える使用に変わりました。つまりはファイラーなのかアプリケーションが最前面にある状態なのかによって、デフォルトの表示が変わるということです。また、両方表示する必要がある場合はタイトル文字を途中でフェードアウトして文字の重なりを防ぐというスマートな方法で問題を解決しております。
OS動作についてですが、体感速度は「Ubuntu10.10」より早い気がします。まだβ版ではありますが、Ubuntu 10.10ユーザは乗り換えることをオススメ致します。Ubuntu 10.04ユーザについてはやはり長期サポートが魅力なので無理に乗り換える必要はないと思いますが、新しいシェルであるUnityを何らかの方法で体験されることをオススメ致します。私などは従来のGNOMEのほうが断然使いやすいと思ってしまうのですが、メニューからリストをたどってアプリケーションを選択するという既成概念から、私達はそろそろ脱却せねばならない時期に来ているのかもしれないと思うからです。
Ubuntu 11.04については思うところがまだあるので次回に書きたいと思います。