弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

» 2011-04-20の日記

Ubuntu 11.04 β版を試しました

ネットブック「HP Mini 1000 VIVIENNE TAM Edition」にUubntu 11.04のβ版を入れてみました。4月28日に正式版のリリースがアナウンスされているというこの微妙な時期にβ版を試すのもどうかと思いますが(笑)、現段階での私なりの簡単なレビューを…。

まず、インストーラーが変わっていますね。通常のインストール方法では自分でGRUBを入れる場所を指定できなくなっているので、SDカードにインストールしてもUbuntuGRUBはメインのHDDに入れようとするようです。ただし、私が試した場合はGRUBがエラーで入らず、どこにGRUBを入れるか促すダイアログが表示されたまでは良かったのですが、そこからインストールが進まなくなってしまいました。

せっかく11.04βを試そうと思ったのに、それはないだろう…と思った私は、ちょっと無謀なのですがSDカードではなくメインのHDDのほうにUbuntuを入れようと考えました。

結果、インストールはできましたが、大変なことになってしまいました(笑)。その話は次の機会にして、取りあえず「Ubuntu 11.04」をちょっと使ってみます…。GUIであるUnityは「Ubuntu 10.10」のものよりずっと使いやすくなっている印象。Mac OS XのDockに近づいたという表現が適切かどうかは分かりませんが、そんな感じ。液晶の解像度が狭いネットブック、しかも横1024pxのモデルでは、Unityのメニューが左側に表示されているだけで致命的に画面が狭くなり、快適なブラウジングも不可能と言って良い状況でした。

「Ubuntu 11.04」のUnityは、メニューバーが自動で左側に格納されるので邪魔に感じることも違和感もありません。ただ、以前はUnityのメニューバーはマウスカーソルを上端か下端に移動させるとメニュー内の項目がスクロールしていたのですが、Ubuntu 11.04のUnityではトラックパッドやマウスのローラーでスクロールさせる必要があります。

Ubuntu 10.10で気になっていたもうひとつの点も解消されておりました。それは…解像度の低い液晶画面で発生していた、ウィンドウとメニューの統合時における、ウィンドウタイトルとメニューの文字の重なりです。非常に見た目も悪く使いにくかった部分が、Ubuntu 10.10のUnityでは、優先順位の高い方をデフォルト表示し、マウスオーバーでもう一方に切り替える使用に変わりました。つまりはファイラーなのかアプリケーションが最前面にある状態なのかによって、デフォルトの表示が変わるということです。また、両方表示する必要がある場合はタイトル文字を途中でフェードアウトして文字の重なりを防ぐというスマートな方法で問題を解決しております。

OS動作についてですが、体感速度は「Ubuntu10.10」より早い気がします。まだβ版ではありますが、Ubuntu 10.10ユーザは乗り換えることをオススメ致します。Ubuntu 10.04ユーザについてはやはり長期サポートが魅力なので無理に乗り換える必要はないと思いますが、新しいシェルであるUnityを何らかの方法で体験されることをオススメ致します。私などは従来のGNOMEのほうが断然使いやすいと思ってしまうのですが、メニューからリストをたどってアプリケーションを選択するという既成概念から、私達はそろそろ脱却せねばならない時期に来ているのかもしれないと思うからです。

Ubuntu 11.04については思うところがまだあるので次回に書きたいと思います。


「夏のあらし!」読みました


 以前アニメ「夏のあらし!」第1期、同2期の合わせて26話を観て、とても面白いと感じたので小林尽さん作の漫画を読んでみたいと思っていたのですが、良い機会だったので全8巻を読破しました。すると…色々なことが見えてきましたよ。

「夏のあらし!」は、現在および過去の横浜に存在する喫茶店「方舟」を基点にした作品で、現代に生きる少年・はじめちゃんこと八坂一と、太平洋戦争中の昭和20年に横浜大空襲の被害にあった幽霊の少女・あらしさんこと嵐山小夜子が出会い、過去と現在を行き来しながら仲間達とともにひと夏を過ごす物語。昔ならではの言葉遣いや時代背景などが好きな自分としては大いに楽しめた作品でした。

アニメはコメディ部分に重きを置いていましたが、原作ではコメディに加え背景にある戦争を描いているだけにシリアスな展開もはらんでいます。楽しむという観点で見たアニメ、それはそれでとても面白かったのですが、戦争が持つ悲惨さを色濃く描き出している原作はやはり素晴らしい作品であると思いました。原作も全8巻で完結しているので、シリアス展開は避けられないのかもしれないですがぜひアニメも第3期を制作して完結させてほしいと思いました。

リンクに表示されるテキスト余談ですが…テレビ第1期のオープニングテーマ曲、面影ラッキーホール feat.後藤まりこ(ミドリ)の「あたしだけにかけて」は、いろいろな意味で印象的でした(笑)。濃密な昭和の懐メロ的テイストがたまらなかったです。言葉遊びが巧みで、耳の残る楽曲でした。


そして、テレビ第2期のオープニングテーマ曲も秀逸でした。あの相対性理論のヴォーカリスト、やくしまるえつこ嬢による「おやすみパラドックス」。こちらはかなり好きなジャンル。80年代っぽい感じのエレクトロな曲調に、シュールな歌詞とウィスパーヴォイスが心地良く、リピート必死の楽曲です。激しくおすすめ(笑)。


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