弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

» 2008-09-07の日記

脳内ペット…

 親戚の家に誕生会を兼ねて遊びに行きました。車で1時間半程度の場所へドライブ気分でGO。とは言え、行きは父親の運転。自分の車の助手席に1時間半も乗るのは初めてのことで、何かしら新鮮な感じがしました。

 それもつかの間、運転が荒い訳ではないものの車酔いが激しく、早く到着してほしいと祈るような気持ちでした。帰りは当然の如く、私がハンドルを握りましたけど(笑)。

 新しくオープンしたホームセンターにも行きました。実は土曜の夜にも一度行っておりまして、妻曰く「オープン記念で安いものがあるから、今日も行くわよ!」とのことでした(笑)。ですが、本当の理由は別にあったのです…。

 妻は「ハナコ」に逢いに行きたかったのです。そのお店はペットも扱っていまして、そこには妻が以前から飼いたいと言っていたフレンチブルドッグがいました。土曜日に行った際、彼女はその犬に釘付けになり、勝手に「ハナコ」と命名していたようなのです(笑)。

 これは土曜日の夜、子どもが寝静まった後の夫婦の会話です…

妻「これから私はちょくちょくハナコの様子を見に行きたいの」
私「おい。ハナコってなんだ?」
妻「今日行ったお店にいたじゃない。フレブルのハ・ナ・コ」
私「ああ、あのパイド(白黒)のか?」
妻「そうそう。あのハナコね」
私「お前は…また勝手に名前を付けてたのか」
妻「別にいいじゃない。これから私はちょくちょくハナコの様子を見に行きたいの。連れてってね」
私「しかしな…勝手に命名するのはどうだろう?」
妻「いいでしょ。誰かに迷惑をかけるわけじゃなし」
私「随分と人だかりもできていたことだし、あの犬は早々に売れてしまうだろうな」
妻「それはそれでいいの。ハナコが幸せになるのなら」
私「お前にしては随分と潔いな。もしかして、『誰も買いませんように…』と念でも込めているのではないだろうな」
妻「そ、そんなことはしてないわよ。失礼ね。ただ、勝手に名前をつけて勝手に楽しんでいるだけだから…ハナコは私の脳内ペットなの!」
私「ならいいが…って、脳内ペット!? それは『たまごっち』の豪華版みたいなものか?」
妻「実際、お金もないし、子ども達がぜんそくだからから飼えないじゃない。でも『抱かせてもらってもいいですか?』って店員さんに言えば、抱かせてもらえるし…」
私「バーチャルよりはリアルなペット、と言うところか。だが家にはすでに猫がいるだろう?」
妻「ぴょんちゃん(猫)はもちろん大好きだよ。私はぴょんちゃんと犬の2ショットが見たいの」
私「それを脳内劇場で補完していると言うことか…まったく、やれやれだよ」

私「あのフレブルは…」
妻「キッ!」
私「ハ、ハナコは20数万円だったな。フレブルにしては安いほうだから、意外と別れの時は早いかもしれないぞ。そうそうと誰かに売られていくかもしれん」
妻「…私はね、ペットを『売る』とか『買う』とか表現するのは嫌だわ」
私「ほう。気持ちは分からんでもないが、現実にペットは売っているものだからな。それは仕方のないことだろう?」
妻「金魚とかは別にしても、やっぱり犬や猫は『買う』じゃなくて、『飼う』という言葉を使いたいわよね」
私「いや、それは違うぞ。金魚だって同じ命だ。それは質量で差別していることになるぞ。確かに気持ちは分からんでもないが」
妻「金魚は目が合わないからダメ。何を考えているか分からないし…金魚と人間は分かり合えないと思うの」
私「そんなことはない。以前家で買っていた金魚がいたろ? 水槽越しによくこちらを見ていた。おそらくは『お腹すいたなーご飯はまだかなー』とか『あいつらはご飯食べてんのに、こっちにも寄こせよ』などと思っていたのかもしれん」
妻「それはともかく、目が合って分かり合えるペットをbuyする時は『飼う』という表現にすべきよ。実際に、ペットを家族に迎える喜びはプライスレスなわけだから」
私「あっ、今何かうまいこと言った」


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