弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

Ubuntu10.10でMozcを使う。

 ネットブック「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」にUbuntu10.10を入れて使い始めました。今回はUbuntu10.10を起動してからのレビューです。インストール前の試用時に心配していた不完全な日本語化は問題ありませんでした。完全に日本語化されておりインプッドメソッドもiBUSにAnthyが入っておりました。NetBookに特化されたUI「Unity」にまだ違和感を感じるのですが、アプリケーションなどの起動も前より早くなっている印象があります。

 β版にあったシステムのもたつき感がないようなのですぐに使えますね。ただし…Unityが使いにくいなぁと思う瞬間…それは左側のDock内にあるアプリケーションを押すと、システム関連のアプリケーションまで一般のアプリケーションと統合されてしまっていること。カテゴリからシステムを選べばフィルタリングされるのですが、アクションが多くなるので面倒なんです。何度も使っていけばよく使うアプリケーションとして上部に表示されるようになるので幾分ラクになっていくのですが…。

 それからUbuntu10.10もデフォルトの日本語入力環境がIBusなのがちょっと…。私は標準のIBusよりも、以前から慣れ親しんでいるSCIMのほうが好きなので「Ubuntu ソフトウェアセンター」にて使い慣れたSCIMをインストールすることにしました。IBusからSCIMに切り替えるには、説明不要ですが「言語サポート」からキーボード入力に使うIMシステムを「scim-bridge」にします。それから「Google日本語入力」ベースになっている「Mozc」を入れます。これも「Ubuntu ソフトウェアセンター」にて「Mozc engine for SCIM」をインストールすればOKです。ただし、SCIMを入れた後、Mozcを入れた後はログインし直さなければ反映されないので注意です。


月に思う…2

 月に関する歌を想う時、浮かんだ歌は百人一首にも選ばれている安倍仲麿の歌

天の原 振り放(さ)け見れば 春日なる 三笠の山に いでし月かも

でした。

 ここに書くまでもなきことですが奈良時代の人、安倍仲麿は遣唐使に同行して留学し、そのまま唐朝の官吏として高官にまでなった人です。日本へ帰る際に船が遭難し帰国を断念、50余年をかの国で過ごし、故郷を思いながら異国に骨を埋めた人です。百人一首に収録されたこの歌は、日本へ
帰ろうとした際の送別会の場で詠んだとされています。

 この歌の「天の原」は広い大空を示し、「振り放(さ)け見れば」はふり仰き遠くを見るという意味。「春日」は奈良県にある春日大社(奈良市春日野町)一帯の呼称で春日野(かすがの)とも。「三笠の山」は、春日大社の後方にある低い山で、御蓋山とも。

 私なりに意訳すれば、こんな感じでしょうか

月明かりの下、空の遥か遠くを望む。

今見ている月はかつて、

春日の三笠山に出ていたあの月と同じかもしれないなぁ?

 送別の縁石で酒を飲み故郷を思い空を見上げた時、かつて旅立ちの無事を祈願した春日大社のことを思い出して詠んだ歌なのでしょうかね。当時の短歌は、異性に思いを伝える恋の歌でもありましたから、別れを惜しんでくれる仲間に歌を披露しつつも、遠い昔の恋の思い出を、それこそ振り
仰いで歌ったのかもしれないですね。

 そんなことを思いながら月を愛でておりました。

 余談をひとつ…うろ覚えだったのですが上の句に「天の原振り放け見れば…」とある歌が万葉集にあったなぁと思い調べてみると「天の原 振り放(さ)け見れば 大君(おおきみ)の 御寿(みいのち)は長く天足らしたり」でした。


Mozcのアップデートとアイコン変更

Mozcの萌えアイコン化 Linuxネタを提供しているサイト「憩いの場」を運営されているSawaさんという方が、Fedora・Ubuntu用の日本語入力環境「Mozc(Google日本語入力のオープンソース版)」のパッケージを公開されており、そのバージョンアップがアナウンスされておりましたのでさっそくアップデートしてみました。

 Sawaさんが公開されているレポジトリを導入済なので、アップデートは簡単。「Ubuntuソフトウェアセンター」でできちゃいます。さっそく日本語入力を試してみると…まずMozcのアイコンが変更されてました。しかもいくつかアイコンが同梱されておりまして、なにやらピンクでハートな萌え系アイコンが…。もしかして…と思えば案の定、moebuntuのTOYさん作によるものでした。ということで、私のMozcアイコンも萌えアイコンに変更(笑)。
 
 管理者権限でNutilusを開き、/usr/share/ibus-mozc/iconの中にある任意のアイコンからmoebuntu.pngを選び、/usr/share/ibus-mozc/にあるproduct_icon.pngに上書きすれば変更されます。

 それから、TOYさんのブログ「萌え萌えmoebuntu」にて、Mozc萌え萌えツールアイコンが公開されていたのでダウンロードさせていただきました。で、こちらはさきほどのディレクトリ/usr/share/ibus-mozcのmozctool_icon.pngを置き換えればOKです。

 以上2つのアイコンを入れたMozcが上の写真。うん、いい感じです(笑)。


Ubuntuに「Mozc」(Google日本語入力)を導入しました。

 Windows版とMac版のみだった「Google日本語入力」がオープンソースとなり、Linux上で動作するようになっておりました。Linuxのオープンソース版は「Mozc(もずく)」という何とも美味しそうな名前(笑)。導入にはビルドしたりIBusへの登録など色々と大変そうだったのですが、ビルドしなおかつGUIの環境設定ファイルをセットにしてリポジトリを公開しているサイトがありましたので、そこから導入させていただくこととし、「Mozc」をUbuntu 10.04に入れてみました。

 私は標準のIBusに機能不足を感じておりましたので、それまでの標準だったSCIMを入れ直しその上でAnthyを使っておりました。ところが「Mozc」を使うためにはIBusでなければならないようなので、まずはインプットメソッドを今まで使っていたSCIMから標準のIBusに戻し、上記のサイトより「Mozc」のリポジトリを登録。端末から「Mozc」を追加し再ログインします。それから「システム/設定/IBusの設定画面」のインプットメソッドタブで「Mozc(Japanese Keyboard…)」を選択すれば「Mozc」が使えるようになりました。

 さっそく試してみて思ったことは、Googleがネット上から抽出した固有名詞の語彙データを非公開にしているため、他のOS版より機能が劣っているものの、IBus上のAnthyでは使えなかった予測変換もできるし何より変換精度が高いので、文字入力がサクサクできました。まだGUIの単語登録機能がないのですが、開発されている方がいらっしゃるということで、すでにコマンドラインでの単語登録は可能のようです。

 それと、Mozcの設定変更は「システム/設定/Mozcの設定」で行ないます。キーバインドのデフォルト設定にMacの「ことえり」があるのはありがたいです。ショートカットキーが「ことえり」のソレに変わりますのでとても便利です(笑)。

 単語登録のGUI化が完了すればとりあえずの問題点はなくなろうかと思います。今後、Linux標準のIMEに育っていく可能性が十分にあると思いました。

ちなみに「Mozc」のインストール直後は、インプットメソッドをオンにした時の言語バーに「Mozc(Japanese keyboard layout)」と表示されているため邪魔なのですが、「システム/設定/IBusの設定」で「言語バーにインプットメソッド名を表示する」という項目のチェックを外すと「Mozc(Japanese keyboard layout)」の文字が消えて「モ」のアイコンだけになるので見た目がスッキリしますよ(笑)。

「Mozc」などのリポジトリを公開しているサイト様「憩いの場」に詳しい情報が載っております。


桜散り始め…一句

 出勤途中に通った桜並木(夜桜の写真を撮ったところ)では、もう花びらがひらひらと舞い始めておりました。早いですね。儚(はかな)いです。ではここで一句「川に落つ 桜の舞いを 眺めおり」。

 そして午後から急に曇りだし、夕方から雨(泣)。先日買った折り畳み傘を差して歩いて帰るか、雨の中を自転車で帰るか検討しつつ…自転車にて帰ることを強行しました。

 晴れていれば、いつもと違うルートを開拓しつつ帰ろうと思っていたのですが、残念です。

 


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