弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

「Modified Mozc」の実力…

ネットブックにインストールした「Linux Mint 12」の日本語入力環境を「憩いの場」さんによるモデファイ版「Mozc」の「Modified Mozc」に変更しました。せっかくなのでその実力を試してみることにします。私が以下に示す例が一般的かどうかはさておき、日本語入力環境の優劣を知るのにある意味役に立つのではないかと思って、いちおう書いておくことにします(笑)。

変換したい語句「初音ミク」の場合

×「Anshy」…当たり前のように「初値ミク」を候補に表示。
○「Mozc」…サジェストに「初音ミク」と正しく表示。
◎「Modified Mozc」…サジェストに「初音ミク」「初音みっくす」「初音ミクの消失」まで表示。

もうこれだけでお分かりではないでしょうか(笑)。付け加えるならば、「Mozc」ではサジェストにも表示されないボカロことVocaloid「初音ミク」の姉妹である「鏡音リン・レン」「巡音ルカ」も表示します。

変換したい語句「とある魔術の禁書目録」の場合

また「とある魔術の禁書目録」という文字を入力したかったとして、「とあるまじゅつのいんでっくす」とまずは入力。変換すると「Mozc」でもサジェスト表示はできず普通に変換しても「とある魔術のインデックス」ここまでが限界。どう考えても普通は「いんでっくす」を「禁書目録」とは変換できないですよね。これは辞書登録でもしない限り難しいのが現状でしょう。

ですが「Modified Mozc」ならば、そんなことは問題にしません。「とあるまじゅつのいんでっくす」と入力すれば「とある魔術の禁書目録」と正しく変換できます。ていうか…実は「とあるまじゅ」まで入力すればサジェストに「とある魔術の禁書目録」と出てくるのでした(爆)。これで「Linux Mint 12」または「Ubuntu 11.10」での日本語入力に死角なし…といった感じですね。


Atomネットブックでは「Ubuntu10.04」が最適か?

私はCPUに「Atom」を採用しているネットブックVIVIANTamで「Ubuntu10.04」をメインOSとして使っております。理由は簡単。「Ubuntu10.04」がLTSという3年間の長期サポート版だからです。最新のバージョンに比べて軽量であることも理由ですね。「Ubuntu 10.10」「Ubuntu 11.04」「Ubuntu 11.10」も試しましたが、非力なネットブック上の動作を考えると、やはり単純に新しければ良し…とはいかないのが現状です。

とりわけ最近の「Ubuntu」はバージョンを重ねるたびにだんだんと重くなってきています。そして最新のデスクトップ環境として賛否両論のある「Unity」を採用しており、旧来のデスクトップ環境に慣れている人々の中ではこの「Unity」を不満として「脱Ubuntu」を図る動きもあるようです。

とは言え、やはり新しいものへの興味は尽きることがなく、安定性をとるか最新の感動を取るか…そんな選択を新しいバージョンのOSが出るたびに繰り返してしまう(笑)。思えば…今使っております「Ubuntu」、これは「10・04」としては何度目にインストールしたものだろう? わからないくらいインストールを繰り返してきたことは確かです(笑)。

では、今春にリリースされる次期バージョンの「Ubuntu 12.04」はどうでしょう。Atomネットブックでもサクサク動くのでしょうかね。私としては新しいLinuxディストリビューションが気になるので、以前使っていた「Linux Mint」の新バージョンである「Linux Mint 12」を入れてみようかなーなどと考えております。


「Ubuntu 12.04」に思うこと…

さて、今春にリリースされる次期「Ubuntu」の最新バージョン「Ubuntu 12.04」は、LTSと呼ばれる長期サポート版なのは周知の事実ですけれども、これまでのLTSであった「Ubuntu 8.04」「Ubuntu 10.04」がサポート期間3年だったのに対し、「Ubuntu 12.04」はサポート期間が5年に延長されるそうです。じっくり長く使えるOSになるということですから5年間のサポートというのは嬉しいですけれども、次期バージョンではアプリケーションのメニュー表示が現在のプルダウンによる選択式ではなく、キーボード入力によって候補から選択する方式に切り替わるようです。

これは「Unity」によってマウスあるいはタッチでのオペレーションへの偏重を避けるねらいがあるようで、将来的な音声認識によるオペレーションを意識した流れ…とも言われております。

しかし、Unityを日本語環境で使う際に私が問題だと考えている「アプリケーションの頭文字入力による選択で日本語が使えない」というのもありますから、日本語でのキーボード入力によるオペレーションがどれだけ使い物になるかははっきり言って疑問です。

日本語をはじめインプッド・メソッドを経由して文字入力を行う言語環境においては、従来のプルダウン式のメニュー選択のほうがずっと使いやすいのではないかと思うからです。


大抵のライブCDが使い物にならない件

Linuxの中にはUbuntuだけでなく、ライブCDとしてCDやDVDまたはUSBメモリやSDカードなどのメディアにOSを入れて立ち上げることができます。ところが、そういったライブCDの多くは十分な日本語化がされていないことが多いです。立ち上げる時に言語を選択できたりしますけれども、そこで日本語を選択してもメニューの一部が日本語化される程度であったり、フォントが中国語混じりだったり、何より日本語が入力できないことが多いからです。

そうした中、様々なLinuxディストリビューションを日本語化したライブCDを配布している方がおります。「ライブCDの部屋」というサイトがそう。興味のある方はぜひ訪れてみると良いと思います。今までに見たことも聞いたこともないLinuxディストリビューションもあったりして興味深いです。


VirtualBox内Ubuntuの設定…

MacBook Pro(Early2011)にフリーの仮想PCエミュレーター「VirtualBox」を入れ、そこで「Ubuntu10.04」を動かしております。今日はその中にGoogle日本語入力のオープンソース版であるMozcを入れ、さらにはキーボードの設定を最適化しました。そのお話。

Google日本語入力はWindows、Macには対応しているものの、Linux版はリリースされておりません。なのでオープンソース版の「Mozc」を入れるわけですね。

キーボードの設定ですが、Ubuntuのメニューから「システム>設定>キーボード」とたどり、キーボードの設定のタブ「レイアウト」からボタン「オプション」を押して「キーボード・レイアウトのオプション」で「Control is mapped to Win keys (and the usual Ctrl keys)」を選べばOK。本来ならば「A」キーの左にあるcaps lockキーをCtrlキーとして使う設定も必要ですが、私のMacBook Proは英語キーボードなので、日本語キーボードの時より設定が少なくて済んでいるのか、Mac側のキーボード設定でcaps lockキーをCtrlキーに割り当てているからなのか、Ubuntu側では設定不要でした。たぶん後者だとは思いますけれども。

とにかく、これでコマンドキーとスペースバーを押すと日本語入力環境がオンになり、Macと同じ環境になります。あ、もちろんMozcのプロパティでのキー設定は「ことえり」一択ですよ(笑)。

 

 


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