GRUBの解像度を変更する
2010年11月1日(月曜日)
まずはターミナルを起動し管理者権限でNautilusを起動します。
sudo nautilus
※パスワードを入力
立ち上がったNutilusのウィンドウから/etc/defaultに移動。defaultディレクトリ内にあるファイル「grub」を開いて編集します。もちろん、ターミナル内で直接該当ファイルを開いても良いのだけれど(むしろターミナル上で開いたほうが手間がかからずラク)、私はつい何とはなしにNuatilusから開いてしまいます(苦笑)。
さて、/etc/default/grubにはglub起動時の設定が記述されており、それを編集します。私の環境下ではファイル「grub」の23行目に解像度に関する記述がありました。
23 #GRUB_GFXMODE=640x480
上記を見ていただければ分かるとおり、デフォルトでは解像度の設定が「#」によってコメントアウトされています。これを以下のように編集します。
GRUB_GFXMODE=1024x576
y軸の数値が600ではなく576と中途半端なのは、私が使っているネットブック「HP mini 1000 VIVIENNE TAM Edition」の解像度に合わせているからです。
編集が終わったら保存して/etc/default/grubを閉じます。その後、忘れずに行うGrubのアップデート作業があります。端末にて以下のコマンドを打ちます。
sudo update-grub
これによって/boot/grub/grub.cfgの設定が書き変わります。Grubの設定を変更した場合は必ずupdate-grubを行わなければ反映されません。これで再起動すればOKです。成否はGRUBが立ち上がった時に分かりますが、失敗するとGRUBが立ち上がらなくなる恐れがありますのでご注意を。
GRUB2の背景画像を変更…
2010年6月24日(木曜日)
なぜかDebianの背景に…
ネットブック「HP mini 1000 VIVIENNE TAM Edition」にUbuntu 10.04を入れて使っておりますが、ネットブックの電源をONにして最初に立ち上がるブートローダー「GRUB」の画面がDebianのそれに変わってしまいました(笑)。今まではただの真っ黒い画面に白文字でカーネルなどの一覧が表示されていたのですが、Debianのロゴが添えられた青地の背景画像が表示されています。どうしてだろう? 思い当たることと言えば…ウィンドウマネージャを2、3試した後に変化したような…。
図らずもいきなり変わってしまったGRUB2起動時の背景画像を別なものに置き換える作業をしました。私が行った方法を記述しておきます。
GRUBの壁紙にしたい画像(png、640*480)を、管理者権限で立ち上げたファイルマネージャを経由して/usr/share/images/desktop-base/の中に入れます。
端末で以下のコマンドを入力
sudo gedit /etc/grub.d/05_debian_theme
geditで05_debian_themeというファイルが開いたら、その10行目の画像名を編集します。
WALLPAPER="/usr/share/images/desktop-base/画像名"
私の環境では、上記の画像名のところになぜか「moreblue-orbit-grub.png」という画像名が入っておりました。あれです。GRBUの起動時に見覚えのあるDebianのロゴ入りのあれです(爆)。
それを任意の画像名に置き換えます。手元にあった壁紙をサイズダウンさせていただきました。
WALLPAPER="/usr/share/images/desktop-base/640_480_miku.png"
GRUBの壁紙変更しました
11行目、12行目の
COLOR_NORMAL="black/black"
COLOR_HIGHLIGHT="magenta/black"
これは多分、背景画像を使わない時の色設定だと思いますが、怖いので試してはいないです。10行目を#でコメントアウトすれば適用されるのではないかと思うのですが…再起動とかが面倒くさいです(笑)。
それと18、19行目でGRBUのメニューの色が変更できるっぽいですね。
set menu_color_normal=white/black
set menu_color_highlight=black/light-gray
色設定の部分は、いくつかの色を選べるようですが…私はやはり怖いので試していないです。調べると…こんな色が使えそうです。
・white ・black ・yellow
・light-gray ・dark-gray
・magenta ・light-magenta
・light-blue ・light-green
・light-cyan ・light-red
ここまで設定が終わりましたら、最後の仕上げ。端末で次の呪文を入力します。
sudo update-grub2
これによりGRUBの設定やらメニュー項目やらが再定義されます。
kurage@vivi-ubnutu:~$ sudo gedit /etc/grub.d/05_debian_theme
kurage@vivi-ubnutu:~$ sudo update-grub2
Generating grub.cfg ...
Found background image: Grub-mikunchu1.png
Found linux image: /boot/vmlinuz-2.6.32-22-generic
Found initrd image: /boot/initrd.img-2.6.32-22-generic
Found memtest86+ image: /boot/memtest86+.bin
Found ※ac OS X on /dev/sda1
Found Ubuntu 10.04 LTS (10.04) on /dev/sdb1
done
kurage@vivi-ubnutu:~$
一部でOS名に※印がありますが、気にしないでくださいね(笑)。
処理が終われば再起動で完了です。
UbuntuとGRUBの話…。
2010年5月2日(日曜日)
「Ubuntu 10.04 LTS」が予定通り4月の末にリリースされましたね。一足早くベータ版を使っていた場合は、正しく正規版にアップデートされるのか、それとも新規で入れ直した方が良いのか分からないのですが。現状で何の問題もなく動作しておりますし、私としてはこのまま使いつづけていきたいと思っております。ここのところ数度のアップデートがかかっているので、いつの間にやら正規版になっていると信じて(爆)。
さて「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」に差しっぱなしのSDカードに「Kbuntu 10.04」を入れてGRUBを復旧させたまでは良かったのですが、GRUBのメインをUbuntuのほうにしたかったので、GRUBだけ再インストールすることにしました。「ディスク・ユーティリティ」でSDカードのデバイス名を確認。Ubuntuの端末で以下のコマンドを入力しGRUBを再インストールしました。
sudo /usr/sbin/grub-install /dev/sdb
これによって、GRUBのメインがUbuntuに移ったので、Ubuntu側のパーティションにあるGRUBの
後で気づいたのですが エマージェンシー用のLiveUSBの起動オプション(F6キー)から、
file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed root=/dev/sdb initrd=/casper/initrd.gz
で起動させることもできましたね。
「root=/dev/○○○」の○にはUbuntuが入っているパーティションを記述します。
まぁGRUBの副産物でKbuntuが入りましたので(笑)少し使ってみることにしようと思っています。
GRUB逝く…
2010年4月30日(金曜日)
「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」に入れて使っております「Ubuntu 10.04 Netbook Remix」が起動しなくなりました。ブートローダーのGRUBを消してしまった…というのが正確ですが。知識がないので再インストールです。ただし、今までの環境は残したいと思います。
まずは「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」の状況ですが…メインのHDは1.8インチの60GB。1,8インチ故に速度が遅い…と言われていますが、私は速度的には不満はないです。これを40GBくらいとその他に分けておりまして、40GBのほうにWindowsでもLinuxでもない夢のようなOSが入っています(笑)。
HDの残りの容量に冒頭で書きました「Ubuntu 10.04 Netbook Remix」が入っていますが…ブートローダーのGRUBはこのHD内には入れていません。GRUBは本体横のスロットに常時差している8GBのMicroSDカードに入れているのです。起動時にSDカードを選ぶとGRUBが立ち上がるので、HDに入っているUbuntuを選択して起動させています。それから、8GBのMicroSDカードには、実験で試したいOSを入れて遊んでいます。
唯一の悩みはメインのHDが60GBでは少々物足りないということですかね。OS間のファイル共有が手軽にできるよう、FAT32でフォーマットしたパーティションが欲しいのです。
さて、ここからようやく本編です(笑)。GRUBをインストールするために用意したのは…「Kbuntu 10.04」。訳あってネットブック版ではなくデスクトップ版ですので、スペック的に厳しいかもしれませんが、GRUBを入れるのが第一の目的なので良しとします。SDカードへのインストールには時間がかかるのは仕様です(笑)。カードの性能が良くないのでしょうね、インストールに1時間くらいはかかってしまいます。GRUBが入ってOSの起動を確認したら今日の作業を終わりにしようと思います。あっ、確認するOSは今入れているKubuntuじゃなくて、起動しなくなったUbuntuのほうですが(爆)。
UbuntuのLiveCDでHD内のOSを起動する方法…
2009年11月30日(月曜日)
何かの拍子に「GRUB」などのMBR(マスターブートレコード)が壊れて、PC内のOSを起動できなくなることがあります(笑)。そうした場合、UbuntuのLiveCDを使ってHD内のOSを起動する方法がありますので、試してみました。以下はその備忘録です。
作業の前に、まずはPC内HDのパーティションを把握しておく必要がありますね。…無知な私は最初、PC内HDのパーティションを調べるのに、わざわざ一旦LiveCD入りのブートUSBメモリで起動したUbuntuからインストールを選択し、途中まで進めてパーティションの編集画面を確認してました(笑)。
後で知ったのですが…Ubuntuの「システム」「システム管理」「パーティションエディタ」で、PC内HDのパーティションが確認できます(笑)。必要とあればメモをとっておくと後で楽ですよ。
次にインストールをやめて再度 USBでブート。最初の起動メニューで「F6キー」を押して、起動オプションの文字列を打ち変えます。
デフォルトは
file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper
initrd=/casper/initrd.gz
改変後は
file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed root=/dev/☆起動させたいパーティション☆ initrd=/casper/initrd.gz
☆起動させたいパーティション☆の名称は「sda1」や「sda2」などです。
そしてEnterを押すと、HD内にあるUbuntuの起動シークエンスに移行します。あとはGRUBを再インストール すればよろしいかと。