「remastersys」で作る「俺Linux」
2011年10月25日(火曜日)
久しぶりのLinux(Ubuntu)ネタですね。この記事はもっとずっと前に書いていたのだけれど、載せるタイミングを逃していたのでお蔵入り化していたもの(笑)。最近、仕事仲間の氷翠さんが自分専用Linuxのバックアップを取る方法を探していたので紹介した「remastersys」がうまくインストールできないということだったので、自分専用OS「俺Linux」が作れる「remastersys」の覚え書きをアップしておきます。
「Remastersys」は、自分が使っているLinuxの設定そのままにバックアップを取ったり、「俺Linux」を配布するためにインストーラーを含めたLiveCDを作ったりできるアプリケーションです。初心者にも優しい?GUI版と、慣れている人や簡単にバックアップがとれるCUI版の両方が一度にインストールされるので、使いたいほうを使えばよいと思います。
ただ残念なことに「remastersys」のインストールは「Ubuntuソフトウェアセンター」から簡単に…というわけにはいきません。そこが面倒なところではありますね。以下にその方法を記しておきます。
「remastersys」のインストール前に、リポジトリを追加せねばなりません。リポジトリは「/etc/apt/sources.list」を編集して追加します。端末で
sudo gedit /etc/apt/sources.list
※パスワードを入力
すると「gedit」が起動しファイル「sources.list」が開きます。その最下行に
# Remastersys
deb http://www.geekconnection.org/remastersys/repository karmic/
を追加して保存すれば準備OK。端末に戻って「remastersys」をインストールします。
sudo apt-get update
sudo apt-get install remastersys
以上でインストールは完了です。
CUI版でシステムのバックアップをとる場合は、端末で
sudo remastersys backup
と入力するだけ。
配布用のLiveCDを作る場合は、同じく端末で
sudo su
※パスワード入力
remastersys dist
と入力するだけです。
CUI版でバリバリ使いたい方はremastersysの設定ファイル「/etc/remastersys.conf」を編集すると、LiveCDの名前を変えたり、ユーザ名の変更、LiveCDから除外するファイルの指定などができます。こういった設定に自身がない場合は、GUI版を使えば簡単に設定の変更が可能になります。
そんremastersysのGUI版は「システム管理 > Remastersys Backup」で起動します。
使い方はGUI版なので見たら分かるかと思います。
余談ですが、remastersysの公式サイトをgoogle翻訳で日本語にした際、「sudo」が「須藤は」と訳されていて爆笑しました。
GRUBの設定をGUIで操作する
2011年9月21日(水曜日)
私のネットブック「HP Mini 1000 VIVIENNE TAM Edition」のHDDの中には「Linux Mint 11」「Xubuntu 11.04」「Ubuntu 10.04」が入っていて、電源オンの後に表示されるブートローダー「GRUB」で切り替えて起動させております。3つのOSを入れた状態ですと、さすがにGRUBの表示が凄いことになっております(笑)。デフォルトで使っているのは今は「Ubuntu 10.04」なので、GRUBの表示時間を短く設定することにしました。そのお話。
GRUBの表示時間はデフォルトでは10秒に設定されております。GRUBの表示時間を短くするために直接ファイルを編集しても良いのだけれど、GUIでできたほうがラクですので、その方法を試します。
「Synaptic パッケージ・マネージャ」にて「startup」で検索。結果の一覧に表示された「startupmanager」をインストールしました。
インストールされた「StartUp-Manager」は、「システム>システム管理」の中にあります。それを起動すると、GRUBの表示時間が変更できます。
デフォルトの10秒から、私はそれを3秒に設定しておきました。デフォルトではない別のOSで起動させたい場合は、3秒の間に操作すればOKです。
LinuxのHomeを別パーティションに…
2011年9月10日(土曜日)
ネットブック「HP Mini 1000 VIVIENNE TAM Edition」にてUbuntu 10.04やLinux Mint 11、xubuntu 11.04を使っておりますけれども、Homeディレクトリを別パーティションにして共有しておりますと色々と便利な反面、問題もあるみたいですね。今日はそのお話。
つい先日入れたばかりのUbuntu 10.04にGoogleのブラウザ「Chrome」のオープンソース版である「Chromium」をインストールしたところ、Linux Mintでの設定がそのまま反映されて使いにくい状況に陥りました。Linux Mintの「Chromium」はホーム画面がLinux Mint専用であるばかりか、Googleのカスタム検索を利用していて、検索結果にLinux Mintのロゴがついて回るんです。一度「Chromium」を削除して入れ直したのですが変わらず。それもそのはず、冷静に考えてみればアプリケーション本体を削除しても問題が解決するはずはないのですよね、設定ファイルを削除しないと。
そこで、Home内の隠しフォルダ「.config」内のフォルダ「Chromium」を削除してアプリケーション本体を起動してみると、ものの見事に初期化されました。これでLinux Mintのロゴとはさようならですね。
「gedit」を強化する
2011年8月31日(水曜日)
Gnomeを採用しているUbuntu系Linuxにデフォルトで入っているエディタ「gedit」。その使いどころは軽量IDE「Geany」を使うまでもない、でもメモ帳互換のエディタはシンプルすぎて物足りない…そんな時ですね。たいていどちらかで用足りるのかもしれませんけれども。とは言えプラグインを追加していくと機能拡張を図ることもできますし、汎用性が高いのが「gedit」の特徴ですからね。私は、ちょっとしたメモ書きもhtmlやCSSを書く時も以前は「gedit」一本だったのですが、最近はメモ書きならば「LeafPad」というWindowsのメモ帳互換のような超軽量エディタを使うようになりました。htmlやCSSについては「Geany」を使おうと思うのですが、おかしな話、軽量IDEの「Geany」でさえ私には高機能過ぎる感じがするんですよね(笑)。それで、何を使うかまだハッキリとは決めかねている状態。ですので今日は「gedit」の高機能化について考えてみようと思います。
まずは以前から気になっていた文字コードの問題を解決しようと思い立ち調べてみることにしました。会社でテキストファイルを保管しているサーバにアクセスしてファイルを開くことがよくあるのですが、それらファイルの文字コードは全てSHIFT-JISなのです。geditのデフォルトの文字コードはUTF-8なのですが、SHIFT-JISをうまく判別してくれず文字化けが起こるのが気になっていたのです。
しばらく調べておりましたら、こちらのサイト にその方法が書かれておりました。
なるほど。「gedit」の設定メニューからは操作できない裏メニュー(?)があるのですね。早速試してみます。端末で「gconf-editor」と入力し「設定エディタ」を立ち上げます。「設定エディタ」はWindowsで言うところのレジストリエディタみたいなものですね。
設定エディタで「apps/gedit-2/preferences/encodings]をツリーを辿っていき「auto_detected」をダブルクリック。すると文字コードのリストが表示されます。
私の環境では値の欄が上から
UTF-8
CURRENT
ISO-8859-15
UTF-16
となっておりました。 日本語関連の文字コードがないじゃないか…これだもの自動判別がされないわけだ(笑)。
そこで、SHIFT-JIS、EUC-JPに加え、念のためメールなどで使われる文字コードISO-2022-JPも追加しておきました。また、リストの順位が上にあるものほど自動判別の優先度が高くなるらしいので、順番は以下のようにしておきました。
UTF-8
CURRENT
SHIFT-JIS
EUC-JP
ISO-2022-JP
UTF-16
それと「設定エディタ(gconf-editor)」の項目「shown_in_menu」の中身は、「gedit」のメニュー「ファイル/別名で保存」のダイアログ内で表示される文字エンコーディングの種類になります。これについては「設定エディタ」内じゃなくても設定できます。「gedit」にてテキストファイルを編集し「ファイル/別名で保存」のダイアログで「現在のロケール」と書かれたコンボボックスをクリック、「追加と削除」を選択して「SHIFT-JIS」と「EUC-JP」をリストに加えておきますと、文字エンコーディングを変更しての保存も可能になりました。
【Linux】 フォルダの言語選択を手動で行う
2011年8月10日(水曜日)
Ubuntuならばログイン時に違う言語を選択して起動すると自動的にフォルダの名称を言語に合わせるかどうか聞いてくるのだけれど、Xubnutuでは聞いてくれない(汗)。ただし、それは自動起動項目にフォルダの言語選択のアプリが登録されていないだけの話であり、端末で以下のコマンドを入力することで
LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
フォルダの言語選択のアプリを起動させることができます。氷翠さんがUSBメモリで持ち運べる自分のLinux環境を構築する際に、この方法を試したのだけれど、Don’t ask againの設定にしてあると立ち上がってくれないんですよね(笑)。しかもこれ以外に立ち上げる方法が分からない…。
そんな時はどうしたら良いのか…調べてみるとHome内の「.config/user-dirs.dirs」というファイルを編集すればOKということが分かりました。端末にて以下のコマンドを入力します。
sudo leafpad .config/user-dirs.dirs
上記のコマンドの「leafpad」の部分は、お使いのエディタ名に変更してくださいね。で、表示されたファイルの内容を編集・保存すればOK。再ログインすると設定が反映されます。