弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

予備のOS選定…

 ネットブック「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」に入れたOSが不調の際に使う予備のOSを準備しておこうと思いました。今までは4GBのSDカードに「Kubuntu 10.04」を入れておいたのですが、最近は軽量のデスクトップマネージャーを使った環境を試しているところでもあるので、そのSDカードに「Kbuntu」よりずっと軽い「Lbunutu」を入れたんです。その記録です。

 前にも似たような記事を書きましたね(笑)。「Lbuntu」のバージョンは長期サポートがされている10.04です。ダウンロードしたISOをLiveCDとしてUnetbootinでUSBメモリに焼き起動。インストール自体は相変わらず簡単。インストール開始直前のウィンドウで「拡張ボタン」を押し、GRUBのインストール先をHDのMBRではなく「Lubuntu」インストール先のMBRにしなければならないことに注意するだけです。

 インストール後、SDカードから起動。以前の「Kbuntu」は本当に重くて「もっさり感」がありましたが、「Lubuntu」は使える感じがしますね。余り新しくないカードでCLASS4のものなのですが、それでもかなり快適に使えそうなことに驚きました。

 ただし、インストーラーは日本語化されていたのにもかかわらず、起動後はメニューの一部が英語になっているほか、日本語環境のインストールが不十分のため、日本語入力環境も入っていない状況です。

 メニューの「設定>Language Support」で言語とテキストを起動、言語が不十分ですのダイアログから追加のインストールを行うと日本語入力環境が導入されます。再起動なしで使う場合はメニューの「設定>IBus Preferences」を起動。「IBusデーモンを起動しますか?」に答えると表示されます。最初に入っているのはAnthyですが、実際に使えるようになるのは再ログイン後です。ですが、日本語入力ができるようになっていることを示すバーが表示されません。完全に動作するのは再起動後になります。

 「Ubuntu 10.10」であれば「Synaptic パッケージ・マネージャー」から「Mozc」を入れることができるのですが、「10.04」では公式リポジトリに追加されていないので無理です。そこで、モデファイ版Mozcを公開されているサイト「憩いの場」から該当ファイル3つをダウンロードします。先にダウンロード&インストールするのは「mozc-server+dict_1.0.558.102-1+20101218~ppa1_i386.deb」と「mozc-utils-gui_1.0.558.102-1~ppa1_all.deb」にします。最後の1つ「ibus-mozc_1.0.558.102-1~ppa1_i386.deb」はMozc本体なのですが、これを先にインストールしようとすると「依存関係が満たされません」と表示されできないのです。ですので、上記の2つをインストールしてから最後にインストールせねばならないことに注意が必要です。

 インストールが終わればデストップのパネル上にあるIBusのアイコンを右クリックしてIBusを再起動します。その後、IBusの設定からMozcを追加します。「インプッドメソッド」タブの「インプッドメソッドの選択」を押して「日本語>Mozc」と選択し、右の追加ボタンを押します。Anthyは使わないなら削除してしまいましょう。私は経緯を評しつつパッケージごと削除しておきました。

 ここまでやってから気づいたこと。どうも無線LANの挙動がおかしいです。Ubuntuでは大丈夫だったのに不思議なことです。私の環境とLinuxに関する知識では、このままではネットブック上で使うのは難しいです。GUIが美しく洗練されていただけに残念です。では、気になっている別のディストリビューションを試すことにします。


「Lubuntu 10.04」のレビューその2

 「Lubuntu 10.04」のアプリケーションをひと通り見て、私が気になったアプリケーションはこちらです。メニューのシステムツール内にある「System Profiler and Benchmark」。個人的にはこれが秀逸だと思いました。マシンの状況が整然と示され、分かりやすいというのもあるのですが、名前が示す通り、ベンチマーク機能があるんです。せっかくなので私も試してみました。ただし、ベンチマークアプリなど昔Windowsマシンを自作した時に使ったくらいで、よく分かりませんので結果だけ示すことにします。いい加減なレビューですみません(笑)。

 あれ…昔はHDの書き込みや読み出しの速度も測ったりした記憶があるのですが、今回のベンチマークはCPU関連のみのようですね。測定したのは、ネットブック「hp mini 1000 VIVIENNE TAM Edition」のIntel Atom CPU N270 1.60GHz、そして子ども達が使う古いマシン(実はLubuntu 10.04を入れてみました)の Pentium III 864MHzです。

 まずは「CPU Blowfish」の結果。Intel Atom CPU N270 1.60GHzで16.01、Pentium III 864MHzでは40.72でした。これがどのくらいのものかよく分かりませんが、参考として並んでいたのはIntel Celeron 1.5GHzの数値が26.19、PowerPC 740/750 280MHz(古っ!)の数値が172.82であることを考えますと、数値が少ないほうが良い結果ということらしいですね(笑)。

 続いての「CPU CryptoHash」はIntel Atom CPU N270 1.60GHzで57.56。Pentium III 864MHzでは127.82でした。この項目は他の比較対象が表示されていないのでよく分かりませんが、Atomの結果から判断すると数値が少ないほうが良い結果のようですね。まぁ良い結果と言っても所詮はAtomなので知れてはいますが、私は好きですよ、Atom。ITブームでパソコンを買ったけどよく分からなくてただの箱になった…という人も、一昨年のネットブック旋風によって「もう一度パソコンに触れてみようかな」…という気にさせたかもしれないCPUだと思うんです。安価なデスクトップ機もAtomが搭載されていることがありますね。省電力でそこそこの性能を持つCPUとして、歴史に名を残すのではないかと、私は思ったりするわけです。

 さ、話を戻して…「CPU Fibonacci」の値はIntel Atom CPU N270 1.60GHzで8.34。Pentium III 864MHzでは11.88。おっ、Atomの数値はIntel Celeron 1.5Ghzの8.14に僅かな差で負けておりますね。そしてPowerPC 740/750 280MHzの数値が58.08でした。

 お次は「CPU N-Queens」。N-Queensってなんでしょうかね。B.B.QUEENSじゃないことは確かですね(笑)。Intel Atom CPU N270 1.60GHzでは19.26でした。Pentium III 864MHzでは27.23でした。比較対象はなしでした。

 次の「FPU FFT」はIntel Atom CPU N270 1.60GHzが17.70。Pentium III 864MHzでは69.02でした。こちらも比較対象はなし。

 最後は「FPU Raytracing」ではIntel Atom CPU N270 1.60GHzが40.88、Pentium III 864MHzでは55.12でした。Intel Celeron 1.5Ghzの42.96、PowerPC 740/750 280MHzの数値が161.31なので、これも数が少ない方が良い結果のようです。

 以上、よく分からない結果に終わりましたー(笑)。


「Lubuntu 10.04」のレビューその1

 USBメモリにLinux「Ubuntu」の派生ディストリビューション「Lubuntu 10.04」をインストールし、ネットブック「hp mini 1000 VIVIENNE TAM Edition」で立ち上げてみました。実験の一環なのですが軽くレビューしてみたいと思います。

 ざっと使った感想は、アクセサリ、インターネット、オフィス、グラフィックス、サウンドビデオ、システムツールなど必要最低限のアプリは入っているみたいです。アプリケーションの管理が簡単にできる「Ubuntu ソフトウェアセンター」こそありませんが、その親玉とも言うべきパッケージ管理ツールの「Synapticパッケージマネージャー」がありますから、アプリケーションの管理は万全と言えましょう。

 中でも、シンプルなテキストエディタ「Leafpad」は軽快な動作をします。日記を書くなど文字入力には十分な性能だと思います。今までは「Gedit」を気に入って使っておりましたが、多機能であるがゆえにメモ帳としては軽快感に欠け、多機能でありながらも開発環境としては極めて物足りないアプリケーションでありました。今は文章を書くのは「Leafpad」、htmlやCSSを触ったりする場合は「Geany」で十分です。

 WordPressを使うようになってサイトの開発を辞めてからはPHPを触ることがほぼないので「Eclipse」や「aptana」を触ることもなくなってしまいました。ただ、JAVAには取り組むつもりでおりますので、そうなれば「Eclipse」か「Netbeans」あたりを使う必要が出てくると思いますけれども。


「Lubuntu 10.04」をインストール

 子ども達が使う古いPC上の「Puppy Linux」が不調だったことと、ネットブックの「Uubntu」に実験で追加した「Lubuntu」のデスクトップ環境が想像以上に軽快で好印象だったことから、本物の「Lubuntu」を試してみたくなりました。子ども達が使う古いPCに入れる前にちょっと実験実験(笑)。先日購入した8GBのUSBメモリに「Lubuntu」をインストールしてみました。その記録です。

 今回選んだのは、最新の「Ubuntu10.10系」ではなく、長期サポートのバージョンである「Ubuntu10.04 LTS」がベースになった「Lubuntu 10.04」です。いくら軽いと言われている「Lubuntu」でも、子ども達が使う古いPCではどうだろうか…という一抹の不安を抱きつつ、ネットブックでの実験がうまくいったあかつきには子ども達が使う古いPCでも動作させてみるのです(笑)。

 「Lubuntu 10.04」は、こちらのサイト「http://people.ubuntu.com/~gilir/」から「lubuntu-10.04.iso.torrent」をダウンロードし、トランスミッションというアプリを使ってISOファイルを入手。それをUnetBootinで2GBのUSBメモリに移します。そのUSBメモリで「Lubuntu」を起動。インストール先にはもう一つのUSBメモリ(8GB)を指定します。インストーラーは「Ubuntu」と同様で簡単(いい加減慣れただけ?)でした。

 インストール後の起動もスムーズ。ウィンドウやメニューなどの日本語化もされていたのですが、なぜか日本語入力環境がまったく入っていなかったです(笑)。入力エンジンであるSCIMもibusも、変換エンジンのAnthyも。すぐに追加しようにも無線LANが使えず…。ですので有線にてインターネットに接続し、無線LANのドライバを追加し、その後ibusを入れました。続いてGoogle日本語入力のオープンソース版である「Mozc」を入れました。「Mozc」はモデファイしたAnthyやMozcを配布されているサイト「憩いの場」さんからMozc関連のdebファイルをダウンロードすればOK。「ibus-mozc_1.0.558.102-1~ppa1_i386.deb」と関連ファイルが必要です。

 インストール後、起動するまでの間ってドキドキしますよね。Ubuntuより軽くても機能が制限される分、決して便利になるわけではないのに(笑)。でもなぜかワクワクするおかしな自分(笑)。これだからOSのインストールやら設定やらはやめられないのです。

 「Lubuntu 10.04」のレビューは後ほど。


「Lubuntu」を導入してみました

 ネットブック「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」で運用している「Ubuntu 10.10」のもたつき解消のため、Ubuntuよりも軽い「Xubuntu」を試したばかりなのですが、さらに軽い動作をするという「Lubuntu」を導入してみました。その記録です。

 「Lubuntu(ルブンツ)」はデスクトップ環境「LXDE」を用いています。Wikipediaによると、LubuntuはUbuntuから派生したディストリビューションであり、「軽量で、リソース消費量が少なく、省エネ」なことを目指したプロジェクトである、そうです。「Ubuntu」や「Xubuntu」の半分のRAMしか使用しないというので期待できますね。

 この「Lubuntu」は「Xubuntu」と同様に「Ubuntu」派生ディストリビューションとしてLiveCDが提供されておりますが、今回も「Ubuntu」上に「Lubuntu」のデスクトップ・パッケージを導入して体験することにします。インストールは簡単。「Synapticパッケージ・マネージャ」で「Lubuntu」を検索。いくつか表示された検索結果の中から「Lubuntu-desktop」を選び、依存パッケージを追加して適用するだけです。

 ただし「Xubuntu」の時よりもファイル数も多く時間がかかったような気がしました。しかも、しばらく待つとデフォルトのディスプレイマネージャをどうするかというダイアログが表示されました。これはXWindows System上でのログイン画面をどうするか、ということです。Ubunru標準のgdmのままにするのか、Lubuntu用のlxdmにするのか。この選択肢は「Xubuntu」の導入時にはなかったなぁ…と思いつつ、所詮はログイン画面ですので、あれこれ言うのは詮無きこと、と思いデフォルトのgdmのままにしておきました。ですが、あとで知りましたがlxdmのログイン画面って美しいらしいのですよ…これは後で変更してみるしかないですね。

LXDE

 さて、インストールが終わったら再ログインしてみます。セッションに「LXDE」と「Lubuntu」そして「Lubuntu Netbook」が増えております(笑)。ちょっとセッションが増えすぎておりますが、気にしないことにします。「LXDE」はUbuntu系ディストリビューションであることを忘れてしまいそうな装いですね。で、無線LANをすぐに認識してくれないのが残念です。

Lubuntu_netbook

 一方の「Lubuntu Netbook」はネットブック用にアプリケーションを大きなアイコン表示するアプリがデスクトップ上に立ち上がるんですが、これがちょっと使いづらいんですよね。しかもその分メモリを余計に消費するらしいです(笑)。

Lubuntu

 というわけで、やはり通常の「Lubuntu」が良いみたいです。青を基調としたデフォルトの外観はKDEっぽい感じもしますね。ファイラーも軽ければ他のアプリケーションの起動まで早いです。特にデフォルトのブラウザであるChromiumが軽快なんですよね。何よりも「Puppy Linux」や「DSL(Damn small Linux)」と違って根本が「Ubuntu」のため、使いやすさの面ではずっと上ですね。

 仕事仲間の氷翠さんにも勧めてみたのですが、気に入っていたようで何よりです。今後は「Lubuntu」をデフォルトに使っていこうと思います。


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