偶然？それとも必然？

　温泉からの帰り道にヨモギでも採りに行こうかと思い、毎年出掛けているポイントに行きました。ところが時期が早かったのか、その場所にはなかったので近くの林道に入り、通行止めの前で車を止めて周囲を散策しました。まだ時期が早かったので少ししかありませんでしたがヨモギを採ることができましたが…とんでもないものを見つけてしまいました…。今思うと、まるで何か見えない力に引き寄せられたかのように…。

　ヨモギを採っている妻の両親と離れて私は1人、沢のほうに降りたのですが、まだ緑が芽吹き始めたばかりの沢に不自然な花を発見。近づいてみると黄色と白の菊の花ではないですか…。茎づたいに目で追うとその先は結わえられているのが目に入りました。

　それはつまり…菊の花束であるということ。ハッと思いさらにその先に目をやると大きな木の根元に新聞紙の包みが一つ。「もしや…」と思い近づいてみますと…案の定、それは果物のお供え物に他なりませんでした。菊の束はこちら側に倒れたのでしょう。私は丁重に念仏を唱え、車に戻りました。

　これは偶然なのか、はたまた必然か…。私にはよく分かりませんが、こういった関連の出来事がたまではありますが身の回りに起きることがあります。今回はお祈りだけさせていただきましたが、なぜか、ここで何があったのか、真実を知らなければならないような気がしています。妻は「そういうことは辞めておいたほうが…」と心配しているので辞めておきます。