弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

あの「ハチロク」に思うこと…

かつて「ハチロク」の愛称で若者に親しまれたトヨタの往年の名車「カローラ レビン/スプリンター トレノ」。「ハチロク」という愛称は、「AE86」というエンジンと車体、グレードによって類別される形式番号からの愛称だったわけですが、2012年春に販売するトヨタのFRスポーツが「ハチロク」にあやかって「86(ハチロク)」という名称にするというネーミングセンスは、いかがなものだろうとちょっと思ったりしました。確かにあくまでもあの「レビン」が復活したわけではないので、やはり新しい車名にする必要があったのでしょう。共同開発し水平対抗エンジンの技術を提供したスバルのほうからは兄弟車として「BRZ」という車が発売されますけれども、ネーミングだけを見ると後者のほうがカッコイイ気がそこはかとなくするのはどうしてでしょうか。今日は、私が半日だけ「ハチロク」に乗った時の思い出話。

ちなみに私は「ハチロク」が生産終了してから免許を取得した世代。私が免許を取ったころはAE92型が主流の時代でした。黒金ツートンの「レビン」あたりが友人に人気でしたが、私が免許取って最初に買った自分の車は「セリカ」でした。

それでも「ハチロク」には憧れていました。ただ、自分で車を買うまでの間に乗っていた父親のE70型スプリンターで冬道におけるFRの恐怖を体感したことがあり、自分でFRの「ハチロク」に乗る勇気がわきませんでした(笑)。その後も車を買い換える時に思い切って「ハチロク」もいいな…冗談交じりではありますが、そんなふうに考えることは良くありました。

セリカに乗っていた学生時代、「大のハチロク好き」を自認する2歳年上の同級生が私に「ハチロク」の良さを懇々と語り、どういう経緯だったか忘れましたが「1日乗ってみてよ」と彼の愛車である「ハチロク」を貸してくれたことがありました。

それは白黒ツートンのレビン。ガードレール専門のキス魔のようなドリフト好きな「ハチロク」でした(笑)。その車を借りて、私は無謀にも彼女(妻のことです)を連れてドライブデートに行く計画を立てたのでした(笑)。

行き先は忘れましたが、札幌の中心部を抜けて円山動物園やら北海道神宮のほうを走った記憶があります。とにかく、段差でビョンビョンと跳ねる固い足回り、道行く人を皆「見返り美人」のような立ち姿にするほど野太い音を奏でるマフラー、身動きが取れなくなるほどサポート性の高いフルバケットシートに5点式シートベルト、乗り降りを困難にするほどのロールバー…そんな「ハチロク」。1日借りたのだけれど、途中で十分満足したので早めに引き返し、半日で返した記憶があります(笑)。


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