弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

» 2012-01-02の日記

Ubuntuの翻訳ファイルに関すること

ここ数日、最もポピュラーなLinuxディストリビューションのひとつである「Ubuntu」をいじっております。私は英語の成績がすこぶる悪かった日本人ですから文法は理解できなくとも、簡単な英単語なら小学生のころからポチポチとプログラムを書いていたので分かります。とりわけ「Ubuntu」ならばターミナル(端末)を使ってのオペレーションが必要になることが多いですし、ホームディレクトリ内のフォルダが日本語だと不便ですし…ダイアログの説明文はともかくアプリケーション名やOSまたはアプリケーションのメニューなんかは英語のほうが使い勝手上もレイアウト上も便利だったりします。そこで、日本語の翻訳ファイルを編集して一部を英語化するという暴挙に出ました(笑)。日本語版の翻訳をされた方には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、私は自己満足のためにそれを始めたのですが…。

OSやアプリケーションのローカライズファイルは「/usr/share/locale-langpack」に収められております。その中で「ja/LC_MESSAGES」を探しますと…翻訳メッセージファイルは「.mo」がたくさん見つかります。その中で自分が目的とする翻訳ファイルを探し、編集すれば良いのです。

ですが…「.mo」はバイナリファイルのためそのままでは編集ができません。そこでバイナリ化する前の「.po」ファイルを入手する必要があります。

「.po」ファイルを入手する方法は2つあります。ひとつ目は「.po」ファイルは目的とするアプリケーションのソースを「apt-get source アプリ名」で取得すること。取得したファイルを展開すると、中に「.po」ファイルが入っておりますので、それを編集すれば良いのです。

もうひとつの方法は、「.mo」ファイルを「.po」ファイルに変換する、というもの。端末にて「.mo」から「.po」に変換するためのコマンド「msgunfmt ○○○.mo -o ○○○.po」を入力します。実はこちらのほうが簡単ですね(笑)。ただ、私の環境ではコマンド「msgunfmt」がインストールされていませんでした。その場合は端末で「sudo apt-get install gettext」と入力することでインストールできます。インストール後に「msgunfmt」コマンドが使えるようになるので大丈夫です。

上記のいずれの方法でも入手した「.po」ファイルはテキストエディタで編集できます。編集後は、端末にてコマンド「msgfmt -o ○○○.mo ○○○.po」を入力し「.po」ファイルを「.mo」ファイルに変換します。できあがった「.mo」ファイルをディレクトリ「/usr/share/locale-langpack/ja/LC_MESSAGES」内に戻せば良いのです。

順番が後先になりますが、もちろんファイルのバックアップを取ってから作業しましょうね。くれぐれも自己責任で。


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