弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

他人の空似…

 夜、仕事帰りに街中を歩いていると、千鳥足の若い男女2人が私を見つけ「あーっ、この前はどうもでしたー」と駆け寄ってきました。若い男は「いやーこの前はありがとうございました」とペコペコ頭を下げているし、若い女のほうは「わーっ。また会えたー」と喜んで私の手を取りぴょんぴょんと跳ねております。そこで私がひと言「あのー人違いではないでしょうか」。

 若い男は「あれ?この前一緒に飲みましたよね。色々話を聞かせてもらって楽しかったっす」。若い女は私の手を取ったまま「一緒に飲んだよね?ね?」と繰り返すばかり。そこで私がもうひと言「いや、一緒に飲んでないし、話もしてませんが」。

 すると若い男はようやく人違いであることに気がついたらしく「すみません、すみません」とペコペコ頭を下げているし、若い女は「えー、一緒に飲んだじゃん。忘れちゃった?」とまだ納得がいっていない様子。それでも若い男に連れられて去って行きましたが、背中越しに「いやー人違いだとは思えないんだけどなー(笑)」と聞こえてきました。

 話の流れから、私に似た誰かが彼らと楽しく飲んだようです。私ではない誰かが(笑)。


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