UbuntuのWineで「SofTalk」を動かす
漢字や英語の混じった文章を読み上げるWindows用のフリーのアプリケーション「SofTalk(ソフトーク)」をUbuntu上で動かせないかと思いまして…Wineでのインストールを試みました。その記録です。
まずはダウンロードした「SofTalk」のファイル「stn0185.zip」を展開し、できた「softalk」フォルダをWineのCドライブ内「Program Files」の中に入れます。その後、フォルダ「softalk」の中にある実行ファイル「SofTalk.exe」のプロパティを表示し、タブ「アクセス権」内のプログラムファイルとして実行できるようチェックを入れておきます。これをやらないとWineで実行ファイルと認識されませんのでご注意を。
いざ「SofTalk.exe」をダブルクリックして実行…反応がありません(笑)。ですので「SofTalk」のReadme.txtを読んでみようと思ったのですが、GNOME標準の多機能テキストエディタ「gedit」で開くと文字化け(笑)。LXDEの簡易テキストエディタ「Leafpad」でも文字化け。あまつさえ軽量IDE環境「Geany」ですら文字化けしてテキストの中身が読めないという(笑)。
では最後の手段。Wineに入っているWindows標準の「notepad」(メモ帳)で開きます。すると、先ほどまでの文字化けがウソのように普通に開きます(爆)。中身を読んでみますと「SofTalk」の起動にはマイクロソフトのフレームワーク「.NET」の2.0以上が必要ということが書いてありました。最初に見ておけばよかった(笑)。
そこで「.NET Framework」のサイトへ行くと、最新のバージョンは4.0であることが分かりました。あまり新しいものを入れるのもどうかと思いまして、過去のバージョンがダウンロードできるページへ移動し、「.NET Framework 2.0 再頒布可能パッケージ」のx86版をインストールしました。
ところが途中でエラーが発生(笑)。インストール中に途中で終わってしまいました。ただし、最初はマウスカーソルがグルグル回るだけで反応がなかった「SofTalk」は、エラーが発生しましたというダイアログが出るようになり、.NETのインストールは失敗するも一歩前進したと言える状況になりました(爆)。
仕方がないので今度は「.NET Framework 3.0 再頒布可能パッケージ」のx86版をインストールしましたが、結果は同じ。つまりはWineには.NETが入らず、よって「SofTalk」が動かないということです。
それでも諦めきれない私は、「SofTalk」の公式サイトを眺めます。すると、過去にVB6.0版が存在していたことが分かりました! そこでVB6.0版の最終バージョン「stk0156.zip」をダウンロードして使える状態にしてダブルクリック…VB6を入れていないので当然、反応がないです(笑)。
今度はVectorから「Visual Basic 6.0 SP6 ランタイムライブラリ」をダウンロードしてインストール。「ここでエラーが出たら.NETの時と同じだなぁ」と思いながら待つこと20秒もしないうちに無事にインストールが終了。あまりのあっけなさに拍子抜けしてしまいました。
さぁ、いよいよ「SofTalk」を起動します。おっ今度は無事に起動しましたよ(喜)。
ところが、最初の「、」「。」くらいまでしか読み上げてくれません。表示ウィンドウに複数行を入力していてもダメです。写真のサンプル文章「日本語を読み上げる実験をしています」ですと、「日本語を読み上げる実験を」で止まってしまいます。これはこのバージョンの仕様なのか(そんなことはないはずですが)、想定外のWineでの起動によるものなのか…。よく分かりませんが、Wineでの読み上げアプリ「SofTalk」の起動は一応成功したということでよいでしょうかね(笑)。
いずれは「SofTalk」のWEB版を試してみたいと思っております。