弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

» 2010-12-22の日記

メイリオに見るフォントの美しさ

 今回追加したフォントはメイリオ。Windowsは好きではない私ですが、メイリオは別です。可読性に優れ柔らかな印象を与える美しいフォントだと思います。

メイリオはイギリス在住の日本人デザイナーの型が手掛けたフォントで、マイクロソフトのフォントとしては和文・欧文が混在する文章をモニター上で美しく表示できる初めてのフォントです。洒落ではないですが、ほんとうに良いフォントだと思います(笑)。

 先にも書きましたとおり、メイリオは和文と欧文が混在する文書での表示に最適化されている関係もあって、ベースラインなど欧文ならではの概念も取り入れて作られております。従って、マス目の中に文字を置く和文とは異なる概念を混在させるべく、行間がデフォルトで広く取られているのが特徴ですね。

 こうしたフォントはMac OS Xのヒラギノ書体にも見られるものです。文字が詰まったテキストエディタなどでは間延びした印象を与える可能性はありますが、その行間によって可読性がさらに高まっていると同時に、目に優しいレイアウトの一助にもなっております。実際にヒラギノ書体などを用いたレイアウトは得てして美しく組まれていることからもそれが分かります。

 最後は話が大きく逸れていきましたが、私は仕事の関係もあってタイポグラフィに興味があるので、iPhoneにタイポグラフィ系アプリをいくつか入れております。近く紹介してみたいと思います。


「Ubuntu」にフォントを追加

「Ubuntu 10.10」(見た目Lubuntu仕様)にフォントを追加しました。以前も似たような記事を書いた記憶があるのですが、ついやり方を忘れてしまうので覚え書きとして残しておこうと思います。

さて、Ubuntuにフォントを追加するのは簡単です。通常ならばルート権限でファイラー「Nautilus」を立ち上げるため端末上で「sudo nautilus」と打たねばならないのですが、Lubuntuのファイラーはメニューに「ルート権限で現在のフォルダを開く」という項目があります。これをクリックしパスワード認証するだけで簡単にルート権限でファイルを扱えるようになるので便利です。

さて、フォントですが「user/share/fonts」 の中に入れればよいのですが、一応フォルダでも作って入れてみます。作ったフォルダは追加するフォントがメイリオなのでそのまんま「meiryo」。我ながら芸がないですね(笑)。ですが、メイリオの名の語源が「明瞭(めいりょう)」だって知ってました? カタカナ名ではメイリオですが、英語のファイル名を見る限りでは「meiryo(めいりょー)」と読めますよね。まぁこれは余談ですが。

私は作ったフォルダの中にメイリオの通常フォント「meiryo.ttc」とメイリオボールド「meiryob.ttc」を入れました。後は使用したいフォントを使用するべき時に選択するだけです。とりあえずテキストエディタ「Leafpad」でフォントを変更してみましたよ。

TAKAOゴシック

TAKAO Pゴシック

メイリオ

最初が標準のTAKAOゴシック、TAKAO Pゴシック、そしてメイリオです。TAKAOゴシックはベースとなったIPAゴシックのライセンスの問題を回避するために作られたフォントであり、これはこれで充分綺麗なフォントではあるのですが、堅さや力強さを感じさせるTAKAOゴシックに対して、メイリオの文字がいかに柔らかくかつ可読性が高いということがよく分かると思います。


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