源氏物語の続編!?
ネットを見ておりましたら興味深いニュースが…「源氏物語」の続編とみられる写本の一部が発見されたそうです。
ニュースの出所は毎日JPさん http://www.excite.co.jp/News/society/20091102/20091102E40.053.htmlです。
平安末期の文献には「源氏物語」54帖の続編としていくつかの巻名が表記されており、これらは紫式部とは別人が書いたとされているそうです。今回発見された古写本の断簡(切れ切れになった書物)の紙質が鎌倉末期から南北朝時代のものと分かり、続編の中の「巣守」とみられているのだとか。
何より興味深かったのは、見つかった断簡にはこれまでの資料にはなかった和歌「うき世をも かけはなれなは いる月は 山こそついの すみかなるらめ」という歌が記されていたとのこと。
とても素晴らしい…源氏物語の世界観を思わせる平安・鎌倉時代の和歌です。こうした歴史的・文学的にも貴重な資料はとても興味深い訳ですが…これが一般の目に触れるのは一体いつのことになるのでしょうね。しかも、片田舎に住む私はそれを拝観する機会があるのかないのか…。うーん悩ましい限りです。
という訳で、余りに心に響く素晴らしい歌ですので思わず現代語訳をしてみました。自信はありませんが、概ねこのような意味合いではないかと思います。
「うき世をも かけはなれなは いる月は 山こそついの すみかなるらめ」 高く昇り切った月が次に沈む先は山。 いくら浮き世でもてはやされた貴方であったとしても、 その時期を過ぎた今、都を離た山でこそ人生の最期を迎えなければなりません。
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