弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

ネットブックでVirtualBox…その5

ネットブックに入れた「Ubuntu 10.04」の仮想PC環境「VirtualBox」で、UbuntuベースのカスタマイズOS「MIE」を使いたいと思いまして、あれこれ画策しております。その作業の続きです。

前回はLinux版の「MIE」インストールツール「HP MIE Restore Image Creator」を入手しましたが、VirtualBoxの空OSがUSBメモリを認識しません。しかもUSBメモリには何も書きこまれていない。確かにイメージファイルはダウンロードされていたはずなのに…。ということは直接インストールイメージをダウンロードして、VirtualBoxにマウントさせておく必要があります。ただ、この失敗によってLinux版の「MIE」のイメージファイルの名称が分かりました。その名も「dennis-stable-install-usb-gm-1.img」です。これを入手しVirtualBoxにマウントさせれば万事うまくいくのではないでしょうか。

まずは情報収集から。何事も情報収集から始まりますからね、基本ですね。色々と調べてみますと、FTP経由で先程のイメージファイルがダウンロードできることが分かりました。端末にて以下のコマンドを入力しダウンロードを試みます。

wget ftp://ftp.hp.com/pub/softlib/software10/COL25940/dennis-stable-install-usb-gm-1.img

これでダウンロードが始まりますので、しばらく待ちます。ダウンロードできたイメージファイル「dennis-stable-install-usb-gm-1.img」ですが…通常ならユーザディレクトリ内のDownloadに入るかと思いきや、ユーザーディレクトリ直下に存在しておりました。あれ、しかもなぜかimgファイルが2つある。もしや…と思ってタイムスタンプを調べると、先に存在していたほうは、USBメモリの作成時に作られたファイルのよう。ですがアクセス権がルートになってる(汗)。ということはルート権限でツールを使わなかったせいで、ツールがダウンロードしたimgファイルをUSBメモリに展開できなかったということになりますね。なるほど…それでUSBメモリの名前は変更されていたのに中身が空っぽだった訳ですね。謎がひとつ解けました。

それでは…とばかりimgファイルをVirtualBoxのDVDドライブにマウント…したいのですが、拡張子がisoではないので無理です。仕方ないのでimgからisoに変換する儀式を行うより他はありません。ファイルのアクセス権限がrootになっているので、端末からroot権限でファイルマネージャ「Nautilus」を起動。ユーザーディレクトリ内に移動し儀式を執り行う準備を整えました。

じゃ、やりますか…ファイル「dennis-stable-install-usb-gm-1.img」のアイコンを選択。キー「F2」を押しファイル名変換状態に。そのファイル「dennis-stable-install-usb-gm-1.img」の拡張子「img」を「iso」に打ち変え。キー「emter」を押しファイル名を確定。以上(爆)。

すみません。大げさに書いちゃいました。imgもisoももとは同じファイルなので、実は拡張子を書き換えるだけでOKなのです。さて、気を取り直して…できあがった「dennis-stable-install-usb-gm-1.iso」をVirtualBoxにて仮想DVDドライブにマウント。それをもとにMIE用の仮想PCを立ち上げてみます。ですが…残念。マウントできず。

実験でUbuntu 10.04のisoファイルをマウントし起動させてみたところ、なんの問題もなくうまくいったのに…。

これ以上の戦いを続ける気力を私は持ち合わせていないので諦めることにします。と言いつつ、次回は番外編です(笑)。


iMac G4 にUbuntuを入れる…

 今日は会社の忘年会がありまして、その前に一旦帰宅してCarbon Copy CloenerにてiMac(FlatPanel)のバックアップを取りました。帰宅後に私がしたこととは…。

 これまで時間がなくて手を付けてこなかったiMac(FlatPanel)のUbuntu化です。このiMacはPowerPC G4 1GHzを搭載。メモリは768MBです。光学ドライブが故障していたため取り外してありまして、USBメモリからのブートができないため難儀しておりました。今日はiMacを分解し壊れたCDドライブを入れてみました。ですが案の定、壊れたドライブはやはりダメでしたので、子ども達用に用意した古いPCを解体し光学ドライブを露出させ(笑)、iMacから伸びるケーブルを接続してドライブ間借り作戦でなんとかインストールを実行しました。うーん、我ながらすごいアイディア(爆)。

 インストールに使用したUbuntuのバージョンは、余り新しいUbuntuは動かせないだろうと予測しUbuntu 9.04のPPC版にしました。ところがCD-Rの限界値700MBを余裕で超えており焼くことができませんでした(笑)。仕方ないので少し新しい10.04をダウンロードして焼いてみたのですが、2枚しかない手持ちのCD-Rのうち1枚目は失敗。2枚目で書き込みに成功するも、何度やっても途中でCDの読み込みが止まってしまい、Ubuntuの起動画面すら表示されませんでした。

 軽くネットで調べた情報では、Ubuntu 8.04あたりでのインストールが無難のようで、後からアップグレードするほうが現実的のようでした。その間に8.04をダウンロードすることにし、CDがもうなかったのでコンビニへ買いに行こうと思いました。でもその前にあと1回CDからの起動を試みようと思いまして、最初に表示されるboot画面で起動オプション「live video=ofonly」と入力して起動させると、不思議なことに起動シークエンスがスタートしました。液晶画面に対してやたら表示領域が小さい感ですが、それは後から何とかなる問題と思い、まずは起動したことを喜びました。

 80GBのHDをまっさらにしてLinuxをインストール。意外とあっけなくインストールは終わりました。そこから朝まで色々と設定などで格闘しました。すでにサポートは終了しているUbuntuのPPC版ということで、アプリの追加も一苦労です。Mozcは使えないし、Chromeもダメです。FlashもAdobeのプラグインは使えません。とりあえずのところまで使えるようになるには、もう少し時間がかかりそうです。


「Xubuntu」を試す…

 私はネットブック「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」で「Ubuntu 10.10」を使っています。たまに雪豹の夢を見たりもしますが、動作は断然「Ubuntu」のほうが軽いので後者を常用しているのです。ところが、実験で使った「Puppy Linux」や「DSL(Damn small Linux)」の軽さに驚かされてからは、Ubuntuのもたつき感が気になるようになりました。ですがすでにUbuntuは使いやすさや慣れもあって手放せないので、Ubuntu自体を軽くする方向性で考えて試したのがこちら「Xubuntu」です。今日はそのお話。

ubuntu

 まずは比較のために「Ubuntu」のデスクトップ画面を貼っておきますね。

 「Xubuntu」は、「Ubuntu」派生ディストリビューションとしてLiveCDも提供されています。個人的に「Xubuntu(ズブンツ)」という読みに違和感を感じますが、それは些末なこと故に気にしないことにします(笑)。「Xubuntu」のデスクトップ環境は「Xfce」というものであり、Ubuntuのデスクトップ環境「GNOME」に比べるとかなり快適な動作が魅力です。

 ですが、現在ある環境を捨ててまで試すのはちょっと…。ということで今回は新規のインストールではなく、Ubuntuのデスクトップ環境(見た目)を変えることで対応してみます。

 デスクトップ環境の変更は「デスクトップ・パッケージ」を導入することで可能になります。まず「Synapticパッケージ・マネージャ」で「Xubuntu」を検索。いくつか表示された検索結果の中から「Xubuntu-desktop」を選び、依存パッケージを追加して適用するだけです。

 インストール後、再ログインするとすでにログイン画面がUbuntuのそれではなくネズミのアイコンでおなじみのXfceのログイン画面になっておりました。ただし背景や色遣いが違うだけであって、実際の中身・昨日は同じです。ログイン環境はgdmのままなのでログイン画面のスキンだけが入れ替わったのだと分かります。

Xfce

 ログイン時のセッションに「Xfce」と「Xubuntu」がありました。一応両方で立ち上げてみましたが、「Xfce」はもちろんのこと、「Xubuntu」でさえもメニューバーのアイコンがネズミになってます(笑)。カスタマイズできる部分が多いので、自分好みの環境にするならば使い勝手が良くなり愛着も沸きそうです。

xubuntu

 動作はUbuntuよりは遙かに早いです。ファイルマネージャーの効果が大きいのだとも思いますが、確実に早さを実感できます。ただ、少しクセがありますね。何よりUbuntu時に苦労して調整したキーのレイアウトやショートカットキーが効かないので、違和感があります。見たところGUIで調整できる項目が見当たらないので、直接ファイルを編集するしかないです。ですがそこまでするとセッションをUbuntuにした際の挙動も気になります。

 結論…「Xubuntu」はちょっと私向きではないと思いました。でも大丈夫です。実は本命は「Xubuntu」ではなく、この後で試す「Lubuntu」なのだから…(爆)。


GRUBの解像度を変更する

まずはターミナルを起動し管理者権限でNautilusを起動します。

sudo nautilus
※パスワードを入力

 立ち上がったNutilusのウィンドウから/etc/defaultに移動。defaultディレクトリ内にあるファイル「grub」を開いて編集します。もちろん、ターミナル内で直接該当ファイルを開いても良いのだけれど(むしろターミナル上で開いたほうが手間がかからずラク)、私はつい何とはなしにNuatilusから開いてしまいます(苦笑)。

 さて、/etc/default/grubにはglub起動時の設定が記述されており、それを編集します。私の環境下ではファイル「grub」の23行目に解像度に関する記述がありました。

23 #GRUB_GFXMODE=640x480

 上記を見ていただければ分かるとおり、デフォルトでは解像度の設定が「#」によってコメントアウトされています。これを以下のように編集します。

GRUB_GFXMODE=1024x576

 y軸の数値が600ではなく576と中途半端なのは、私が使っているネットブック「HP mini 1000 VIVIENNE TAM Edition」の解像度に合わせているからです。

 編集が終わったら保存して/etc/default/grubを閉じます。その後、忘れずに行うGrubのアップデート作業があります。端末にて以下のコマンドを打ちます。

sudo update-grub

 これによって/boot/grub/grub.cfgの設定が書き変わります。Grubの設定を変更した場合は必ずupdate-grubを行わなければ反映されません。これで再起動すればOKです。成否はGRUBが立ち上がった時に分かりますが、失敗するとGRUBが立ち上がらなくなる恐れがありますのでご注意を。


Ubuntu 10.04 でUnityを試す

  軽量なUbuntu「Ubuntu Light」のUI(ユーザーインターフェイス)「Unity」を試してみました。Ubuntu 10.04上で実験的にUIのみ入手することができるもので、まだ完成とは言いがたい仕上がり具合でしたが、なかなか楽しめました。その記録です。
 
 「Ubuntu」にはすでにネットブックでの使用に特化した「Ubuntu Netbook Remix」があります。私も「HP mini 1000 VIVIENNE TAM Edition」でUbuntu 10.04の「Netbook Remix」を使用しています。この「Netbook Remix」との差別化を図るのに、「Unity」はサッと起動して快適にウェブブラウジングが可能なOS「Ubuntu Light」のUIとして開発されているようです。
 
 「Unity」の起動画面です。Netbookでの使用を前提にしているだけあって、画面左側のドックでアプリ起動やファイルへのアクセスを行うことができます。ドックは、Mac OS Xのそれによく似ており、タッチパネルであれば、より使い勝手が良いと思います。
 
 ただし残念ながら動作が重かったりおかしな挙動を示したりすることもあって、現段階では使い物にならない感じです。ですのでスクリーンショットを撮った後は、通常使っているUIに戻しました(笑)。

一応、Unityのインストール方法を記述しておきます。リポジトリの追加さえ行えば、あとは簡単に導入することができます。

端末で以下のコマンドを入力し実行。

sudo gedit /etc/apt/sources.list

上記のコマンドによって、管理者権限でgeditが立ち上がります。

リポジトリのソースリストのファイルを開くのでこれを編集。
ファイルの最下行に以下の2行を追加し保存します。

deb http://ppa.launchpad.net/canonical-dx-team/une/ubuntu lucid main 
deb-src http://ppa.launchpad.net/canonical-dx-team/une/ubuntu lucid main 

リポジトリの認証キーを登録するため、
再び端末に戻って、以下のコマンドを入力し実行します。

sudo apt-key adv –recv-keys –keyserver keyserver.ubuntu.com 1024R/7AE26941

端末で以下のコマンドを入力、実行し、リポジトリをアップデートします。

sudo apt-get update

次に「Synaptic パッケージ・マネージャ」を開きNetbookで検索。その中にUnityがあるので選択しインストールすればOK。
再ログインすればUnityが選べるようになります。


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