クラウド利用を前提としたUbuntuベースの「Joli OS 1.2」を手持ちのネットブック「HP Mini 1000 VIVIENNE TAM」にインストールしました。さっそく色々と設定をしているのだけれど、自分好みで使いには大きく改変する必要があると思いました。そんなお話。
「Joli OS 1.2」の初回起動時は、通常のアカウントとしてのログイン画面が表示された後、Joli OSとしてのログイン画面が表示されます。これはFacebookのアカウントを兼ねていて、異なるデバイスのブラウザ上でJolicloudを使う際に役立つのです。ブラウザ上で動作するアプリはどこででも立ち上げることができ、ローカル保存しているアプリはそのデバイス上でのみ起動できる仕組みです。
クラウドコンピューティングに特化した、UbuntuベースのLinux OS「Joli OS 1.2」を手持ちのネットブック「HP Mini 1000 VIVIENNE TAM」で体験してみたのだけれど、Live USBでは分かり得ない部分もあるので、実際にインストールしてみることにしました。気軽にOSを入れたり消したりするならば、MacBook Proに入れてある仮想マシンでのエミュレーター環境「VirtualBox」を使えば良いのだけれど…そんなの気にしない(笑)。まずはやってみるのです。
ネットブック「HP Mini 1000 VIVIENNE TAM」のHDは60GB。現在のところその中身はスワップ領域を確保した後にほぼ4等分してありまして、メイン使いの「Ubuntu 10.04.3」に、テスト環境の「Linux Mint 11」と「Xubuntu 11.04」を入れてあります。このうち「Xubuntu 11.04」は、軽量な自分用Linuxディストリビューションの制作のベースにと思っているのですが、Ubuntuに比べると軽量ゆえに使いにくさがあるのと、自分用Linuxディストリビューション…いわゆる「俺Linux」制作の計画が現在ほぼ頓挫しておりますので、この領域を削除して「Joli OS 1.2」のテスト環境にすることに決めました。ただ、15GBも割り当てることもないと思いパーティションを10GBに縮小。フリースペースとなった残り5GBは、そのうちどこかにくっつけて活用するつもりです(笑)。
さて「Joli OS 1.2」のインストーラーはUbuntuのそれと見た目は同じなので簡単。インストールのオプションでブートローダー「GRUB」を入れないようにしてみました。既存のGRUBで立ち上げるためです。ただ、そのままではメイン環境の「Ubuntu 10.04.3」の領域にある「GRUB」は「Joli OS」をことを知らないので、GRUBのアップデートを行いました。ところが、無事に「Joli OS 1.2」を認識させたのだけれど起動時にエラーが出てしまい、うまくいきませんでした。
そこで、次に「Joli OS」のインストール時に「GRUB」をHDDの先頭に入れる方法に切り替えました。この方法を選択すると、「GURB」の設定ファイルなどが「Joli OS 1.2」の領域に作成されます。今後「Joli OS」がメイン環境になるのなら、それでも良いのだけれど、後で「Ubuntu 10.04.3」上で「GRUB」を入れ直さねばならなくなるかもしれません。まぁそんなことになれば、次は「GRUB」ではないブートローダーを入れてみようと思っているので、それも良い機会かもしれません。
かつてβテスターとして使ってみたこともあるUbuntuベースのOS「Jolicloud」。最近はどうなっているのかなーと思って久しぶりにJolicloudの公式サイトをのぞいてみると「Joli OS」と名を変え、バージョンが1.2に上がっておりました。何よりベースが「Ubuntu 10.04」ですので使い勝手も良いし、モバイル用途の非力なCPUを積んだマシンでも動作するらしいので、Atom搭載でメモリ2GBのネットブック「HP Mini 1000 VIVIENNE TAM Edition」でも十分な動作が期待できますね。気になったのでisoファイルをダウンロードしUSBメモリに入れて起動させてみました。そのお話。
Live USBメモリの作成時にいつも不思議に思うのが、Ubuntuにデフォルトで入っているスタートアップディスクの作成ツールの不具合。isoを選択してUSBメモリを作成しても起動できないことがしばしばあるんです。ただし、USBメモリをフォーマットするツールとしては優秀で、ディスク・ユーティリティではフォーマットできないUSBメモリも有無を言わさずまっさらにしてくれます(笑)。なので私はスタートアップディスクの作成ツールにてフォーマットだけ行い、USBメモリの作成には「Unetbootin」を使っております。