弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

「Joli OS 1.2」の設定とか

クラウド利用を前提としたUbuntuベースの「Joli OS 1.2」を手持ちのネットブック「HP Mini 1000 VIVIENNE TAM」にインストールしました。さっそく色々と設定をしているのだけれど、自分好みで使いには大きく改変する必要があると思いました。そんなお話。

「Joli OS 1.2」の初回起動時は、通常のアカウントとしてのログイン画面が表示された後、Joli OSとしてのログイン画面が表示されます。これはFacebookのアカウントを兼ねていて、異なるデバイスのブラウザ上でJolicloudを使う際に役立つのです。ブラウザ上で動作するアプリはどこででも立ち上げることができ、ローカル保存しているアプリはそのデバイス上でのみ起動できる仕組みです。

本来のデスクトップはブラックアウトされていて、そこにフルスクリーン状態のブラウザ上のデスクトップが展開されている状態です。ただ、ベースはまさにUbuntuのそれです(笑)。

また、初回起動時には「Joli OS」を動かすマシンに関して聞かれます。ネットブック、ラップトップ、デスクトップ、その他のデバイス(仮想マシンやタブレットなど)…選択肢があります。もちろん私はHPのMimi 1000を選択。後はコンピューター名を付けて登録完了です。

まずは日本語入力環境から。「Joli OS」の日本語環境は「Anthy」がデフォルトです。また、初期状態では日本語環境が不十分なので、設定の「Language Support」を開き、不足している言語環境をインストールすると良いです。ただ、日本語入力環境としては「Anthy」では不満があるので、私は「Mozc」を入れることにします。

「Mozc」は「憩いの場」さん(http://linux.ikoinoba.net/index.php?mode=page&aim=rpm_deb)が提供しているセットをダウンロードしてインストールします。「憩いの場」さんがモデファイした「Mozc」にはいつも大変お世話になっております。ダウンロードするのは、私の環境では「Ubuntu 10.04」32ビット版の「Mozc」セット。「Ubuntu_10.04/mozc-utils-gui_1.3.911.102-1~ppa1_all.deb」「Ubuntu_10.04/mozc-server+dict_1.3.911.102-1+20111206~ppa1_i386.deb」「ibus-mozc_1.3.911.102-1~ppa1_i386.deb」の3つです。ダウンロードした各ファイルをダブルクリックして画面の指示に従いインストールします。その際に依存関係で問題が出る場合があるので、上記の順にインストールすれば大丈夫です。


「Joli OS 1.2」をインストール

クラウドコンピューティングに特化した、UbuntuベースのLinux OS「Joli OS 1.2」を手持ちのネットブック「HP Mini 1000 VIVIENNE TAM」で体験してみたのだけれど、Live USBでは分かり得ない部分もあるので、実際にインストールしてみることにしました。気軽にOSを入れたり消したりするならば、MacBook Proに入れてある仮想マシンでのエミュレーター環境「VirtualBox」を使えば良いのだけれど…そんなの気にしない(笑)。まずはやってみるのです。

ネットブック「HP Mini 1000 VIVIENNE TAM」のHDは60GB。現在のところその中身はスワップ領域を確保した後にほぼ4等分してありまして、メイン使いの「Ubuntu 10.04.3」に、テスト環境の「Linux Mint 11」と「Xubuntu 11.04」を入れてあります。このうち「Xubuntu 11.04」は、軽量な自分用Linuxディストリビューションの制作のベースにと思っているのですが、Ubuntuに比べると軽量ゆえに使いにくさがあるのと、自分用Linuxディストリビューション…いわゆる「俺Linux」制作の計画が現在ほぼ頓挫しておりますので、この領域を削除して「Joli OS 1.2」のテスト環境にすることに決めました。ただ、15GBも割り当てることもないと思いパーティションを10GBに縮小。フリースペースとなった残り5GBは、そのうちどこかにくっつけて活用するつもりです(笑)。

そうそう。書き忘れていたのですが、「Joli OS」はWindowsの環境をそのままに、パーティションを分割することなくインストールすることも可能です。だから気軽に試してみるのも良いかもしれませんね。私はWindowsが動くマシンがないのでその選択肢を選ぶことはできませんけれども。

さて「Joli OS 1.2」のインストーラーはUbuntuのそれと見た目は同じなので簡単。インストールのオプションでブートローダー「GRUB」を入れないようにしてみました。既存のGRUBで立ち上げるためです。ただ、そのままではメイン環境の「Ubuntu 10.04.3」の領域にある「GRUB」は「Joli OS」をことを知らないので、GRUBのアップデートを行いました。ところが、無事に「Joli OS 1.2」を認識させたのだけれど起動時にエラーが出てしまい、うまくいきませんでした。

そこで、次に「Joli OS」のインストール時に「GRUB」をHDDの先頭に入れる方法に切り替えました。この方法を選択すると、「GURB」の設定ファイルなどが「Joli OS 1.2」の領域に作成されます。今後「Joli OS」がメイン環境になるのなら、それでも良いのだけれど、後で「Ubuntu 10.04.3」上で「GRUB」を入れ直さねばならなくなるかもしれません。まぁそんなことになれば、次は「GRUB」ではないブートローダーを入れてみようと思っているので、それも良い機会かもしれません。

話を戻して…。インストール時のオプションで「GRUB」を入れるようにしインストールを終えたことろ、今度は無事に起動しました。設定などはまた後日にでも。


「Joli OS 1.2」を試す

かつてβテスターとして使ってみたこともあるUbuntuベースのOS「Jolicloud」。最近はどうなっているのかなーと思って久しぶりにJolicloudの公式サイトをのぞいてみると「Joli OS」と名を変え、バージョンが1.2に上がっておりました。何よりベースが「Ubuntu 10.04」ですので使い勝手も良いし、モバイル用途の非力なCPUを積んだマシンでも動作するらしいので、Atom搭載でメモリ2GBのネットブック「HP Mini 1000 VIVIENNE TAM Edition」でも十分な動作が期待できますね。気になったのでisoファイルをダウンロードしUSBメモリに入れて起動させてみました。そのお話。

Live USBメモリの作成時にいつも不思議に思うのが、Ubuntuにデフォルトで入っているスタートアップディスクの作成ツールの不具合。isoを選択してUSBメモリを作成しても起動できないことがしばしばあるんです。ただし、USBメモリをフォーマットするツールとしては優秀で、ディスク・ユーティリティではフォーマットできないUSBメモリも有無を言わさずまっさらにしてくれます(笑)。なので私はスタートアップディスクの作成ツールにてフォーマットだけ行い、USBメモリの作成には「Unetbootin」を使っております。

そうそう「Jolicloud」は、もともと「Ubuntu」のLTS(長期サポートバージョン)である「Ubuntu 10.04」をベースに、クラウドコンピューティングの概念とサービスを加えて登場したOSだったのですが、OSの根幹部分とクラウドサービス部分を分離、OSを「Joli OS」として、クラウドサービスを「Jolicloud Desktop」としてリリースしました。クラウドサービス「Jolicloud Desktop」は「FaceBook」のアカウントを利用してログインする仕組みになっているので、私は「Jolicloud」を通じて「FaceBook」のアカウントを作成したのを思い出します。

クラウドサービス「Jolicloud Desktop」は「Joli OS」のデスクトップ画面として利用されるためインターネット環境が必須となりますが、OSとクラウドを分離したことで、異なるデバイスでもブラウザ上で同一のデスクトップを使うことができます。「Flash」ではなく「HTML5」ベースなところも良いです。ただ、異なるデバイスのOSが「Joli OS」でなかったとしたら、ローカルアプリ(Joli OSひいてはUbuntuのアプリ)は動作しませんが、デスクトップに追加したWebアプリは動作しますので、デスクトップの統一はメリットがあると思います。

さて、作成した「Joli OS 1.2」のUSBメモリにてネットブックを起動します。以下は適当に撮ったスクリーンショットを貼っていきます。

先に触れていた通り、「ネットに繋げてくれ。話はそれからだ」的なメッセージが表示されております(笑)。

ログイン画面。「Joli OS」はFaceBookのアカウントをそのまま利用します。すでにFaceBookのアカウントを持っていればログインできますが、持っていなければ新規で作成する必要があります。ここで「めんどくせっ」と思うなら「Joli OS」の扉を開かないのも悪くない選択です(笑)。

デフォルトでは英語とフランス語にしか対応していないのだけれど、画面上部に「これは英語のページです。翻訳しますか?」日本語への翻訳を促すバーメッセージが表示されていると思います。これはずばり「Google翻訳」の機能。そんなところから、Joli OSのデスクトップがブラウザベースで動作しているということが分かるのではないでしょうか?いや分からないはずがない(笑)。

これがデスクトップ画面。言わずもがなブラウザベースなので色々と制約はあります。ただ、分かりやすく直感的な操作が可能な点が良いと思います。上部にメッセージが表示されているのが分かるでしょうか?これは「お前がゲストとしてJoli OSを使っているにすぎないのさ。お前がローカルで変更したものは保存されないぜ」って言うことですね。だから今すぐインストールしろというわけです(笑)。ここをクリックすればインストーラーが立ち上がります。

それと…デスクトップ右下にある半透明のアイコンをクリックすると、壁紙を変更できます。これでどのデバイスのブラウザで「Jolicloud Desktop」を表示しても同じ壁紙が表示されるはず。ちなみに、スクリーンショット内の竹の壁紙はすでに変更済みのものです。私の趣味です。

デスクトップ左上にある「緑の+ボタン」を押せばアプリが追加できます。Joli OS ネイティブアプリ(ローカル)とWebアプリ、カテゴリに分かれているので目的のアプリが探しやすいと思います。

私はスクリーンショットを撮ったあとで、いくつかのWebアプリを追加してみました。ちなみにスクリーンショットのpng画像を加工したくて、Adobeの「Photoshop Express」を導入したのだけれど、jpg画像にしか対応しておらず、代わりに入れた「Picnik」が良い感じでした。ちなみにお絵描きがしたければ「Sumo Paint」がオススメですよ。アイコンも秀逸ですし(笑)。

それと、「緑の+アイコン」の隣、「A」のアイコンはデスクトップです。その隣のアンテナのアイコンは、FaceBookとJoli OSのアカウントに関するものです。その隣のフォルダのアイコンはファイルブラウザ。その隣の歯車のアイコンはアカウントの設定に関連したもの。同じ列で右端にある電源アイコンは、ログオフやシャットダウンに関するものです。

ついでに説明しておくと、画面最上部の黒いバー上にある左上のJolicloudの青い雲のアイコンを押すと、デスクトップに戻ります。その右隣には現在立ち上がっているアプリケーションのアイコンが並び、中央部には現在開いているアプリのタイトルと閉じるボタンが表示されます。右側はUbuntuでもAndroidでもお馴染みの通知領域です。

最後のスクリーンショットは、ファイルブラウザのものです。このファイルブラウザはブラウザ上で動作するファイルブラウザです(笑)。ですので機能に一部制限がありますけれども、選択ファイルをローカルのファイルブラウザで表示し直すこともできます。

「Joli OS」をさっと使ってみた私なりの雑感。最近は家でiPad2を使うことが多かったので、ネットブックを使うとアプリケーションの起動、何らかのアクションに対する反応がいちいち遅くて「イラッ☆彡」とすることがあったのだけれど、それが少し緩和された気がします。つまりは快適に動くということ。ただし、クラウドコンピューティングが前提のOSなので、ネットに繋がっていなければ使い物になりません。起動すらできないので、ローカルでも良いから文章を入力しておこう…などといった使い方ができません。また、起動してデスクトップが表示されるまで(通常の起動シークエンス後にネットに接続してデスクトップを表示するわけですから)は時間がかかりますので、そこは認識しておく必要があります。

ローカルアプリのテキストエディタ(gedit)を立ち上げてみましたが…とにかく物理キーボードを備えるネットブックの文字入力のしやすさは「言わずもがな」ですね、快適快適。あ、でもこれは「Joli OS」とは無関係でしたね(笑)。また、USBに入れたLive版の「Joli OS」を動かして体験しているだけなので、いくらテキストエディタを立ち上げたところで日本語入力ができないのでした(爆)。まずはインストールして日本語環境で試してみる必要がありますねぇ。

Jolicloudの公式サイトはこちらです(http://www.jolicloud.com/)


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