弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

「Ubuntu 9.10」で「iBus」ではなく「SCIM」を使う方法

「Ubuntu 9.10」を使い始めてからというもの、その手の話題ばかりですが…。新しくなったインプットメソッド・プラットフォーム「iBus」が余りに使いづらいので、「Ubuntu 9.04」で使い慣れていた「SCIM」を使うことにしました。その設定の記録です。

「Ubuntu 9.04」から「Ubuntu 9.10」にアップグレードして、私が一番閉口したのが、多言語に対応したインプットメソッド・プラットフォームの変更です。「Ubuntu 9.04」までの「SCIM」から「Ubuntu 9.10」で「iBus」というものに置き換わったのですが、これがまだ新しいものらしくて不完全な印象なのです。

最初は「iBus」のキー割り当てを変更し、少しでも快適に日本語入力ができるように頑張ってみたのですが…やはり無理でした。「SCIM」で当たり前のように出来ていたことができなくなっているのは、文字入力を頻繁に行う私には致命的です。予測変換機能もないですしね。ですので、新しいモノ好きとしては「iBUS」の今後の発展に期待をしつつ、それまでは高実績の「SCIM」を使うことに決めたのでした。

そもそも、LinuxをはじめとするUNIX系OSでは、インプッドメソッドが二段構えになっています。WindowsやMacでは信じられないことですが、分かりやすく例えると「ことえり」を動かすのに、AまたはBというインプットメソッド・プラットフォームから好きなほうを選べるということです。

本編ここから

さて、いよいよインプットメソッド・プラットフォーム「SCIM」を「Ubuntu 9.10」に入れる方法について描いていきます(笑)。

「Ubuntuソフトウェアセンター」にて「SCIM」で検索。出てきた「SCIM Input Method Setup」をインストール。すると、システムの「設定」の中に「iBusの設定」のほかに、今までなかった「SCIM入力メソッドの設定」が表示されました。おおっ…なんか嬉しい(笑)。

「SCIM」を選ぶ

「SCIM」を選ぶ

ですが、そこをいじるのは後です。先に「システム管理」のほうの「言語環境」で、使用するIMを「SCIM」に変更します。その後再ログインすると「SCIM」が使えるようになっているはず…。

ログインしても使えませんでした…(泣)。どうやら「言語環境」で選ぶ項目は「SCIM」ではなく「SCIM-bridge」という項目のようです。気を取り直して再度ログインすると…「SCIM」が表示されました!

さっそく文字入力を試そうとしましたが…何かおかしい…。あれっ?日本語入力IMの「Anthy」がない…。「iBus」にも「Anthy」が入っているはずなのに、SCIMのそれとは別物のようです。

仕方ないので、今度は「Ubuntuソフトウェアセンター」よりも細かくアプリケーションの管理ができる「Synapticパッケージ・マネージャー」を立ち上げ、SCIM検索。日本語入力に関するパッケージが表示された中から、必要と思われるものを選択します。すでに導入した「SCIM」関連にはチェックが入った状態です。

こんなことならば最初から「Synapticパッケージ・マネージャー」を使えば良かった…と思いつつ、scim-anthy、そしてscim-tables-jaを選択。すると、依存関係にあるscim-modules-tableも選択されました。これでいいのかな?その後、SCIMの設定画面を開くと…見事Anthyが表示されていました!

でもまだ使えない…というわけで再ログインです。そう言えば…再ログインと何度も書いておりますが…ログオフ…ログインの動きはスムーズなので面倒ではないです(笑)。

ここまでの作業で「SCIM」にて「Anthy」が無事に使えるようになりました…。でもscim-tables-jaとscim-modules-tableは、実はいらなかったみたいです。anthyのほかに日本式というIMがインストールされました。これがscim-tables-jaのようです。普通に文字入力しても意図する変換をしてくれない…日本式(笑)。使い方が分からないので、この2つはアンインストールしておきました。


敢えて「Ubuntu 9.04」の話…

せっかく色々設定したメインで使っておりました「Ubuntu9.04」が妻のクリック連打によって「9.10」にアップグレードしたのは記憶に新しいところですが(笑)。英語版になったり思ったより起動が遅かったりと不都合が生じたため、サブのパーティションに用意していた別の9.04をしばらく使うことにしました。今日はそのために各種設定を行いましたが…これがなかなか大変でして…

まずは無線LANの設定から。前回はえらく大変だったのですが、今回は簡単でした(安堵)。

次にブラウザですが…「Ubuntu 9.04」のデフォルトブラウザはFirefox3.0なので、やはりここは最新のFirefox3.5を入れたいところです。ですが、アプリケーションの追加のところではデフォルトのFirefox3.0しか表示されておりませんので、端末から「sudo apt-get install Firefox3.5」でダウンロードしました。無事にインストールが終了したのでアイコンを確認したら、やはり狐なし地球のみ。アプリの名称はShiretokoとなっておりました(爆)。しかも英語版…まぁもう別に何でも良いですけどね…新しければ。

それから、私にはWindowsのキーボードがとても使いづらいので、せめてctrlキーと左Windowsキーを入れ替えてMac風の操作ができるようにしました。自分のためにも再度手順を書いておきますと…以下の通りになります。

【1】ユーザのホームディレクトリに「xmodmap_list」というファイルを作成。
【2】キー置き換えのソースを入力。

! .xmodmap_list
! commandキーをcontrolキーに変換
remove Control = Control_L
keycode 133 = Control_L
add Control = Control_L

! CtrlキーとCaps lockキーを入れ替える
keycode 37 = Caps_Lock
keycode 66 = Control_L
clear Lock
clear Control
add Lock = Caps_Lock
add Control = Control_L

【3】xmodmap_listを保存
【4】端末を開き以下の一文を入力・実行

sudo xmodmap .xmodmap_list

【5】再起動後、作成したxmodmap_listを使うように設定して完了。
以上がキーマップの変更に関する部分でした。

このほか、日本語入力環境のAnthyを設定。こちらもMac風の操作ができるようにしておきました。このAnthy、決して
賢くはないのですが、予測変換機能がついておりまして…これを鍛えることである程度快適に使えるようになるのでは
ないかと期待しております。ちなみに、文字入力をしていくとダイレクトに文字列を変換してくれる推測変換機能も有
しているのですが、残念ながら私の感想では学習能力に難がある気がするのでこれは使わないようにしています。

あとは…前回同様、日本語入力環境Anthyのための辞書登録・編集アプリ霞(kasumi)が入っておりませんでしたのでインストールしました。端末に入力した文字列は以下の通りです。

sudo apt-get install kasumi

とりあえず、こんな感じで今日の設定は終わりにします。設定したばかりの「Ubuntu 9.04」でネットサーフィンを始めたいらしいです(爆)。くれぐれも「Ubuntu 9.10」へのアップデートを促すダイアログが出ても、クリック連打はしないでね(爆)。


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