弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

Virtual BoxにUbuntuを入れる…

私のMacBook Pro(Early2011)のVirtual BoxでUbuntu 10.04を長らく使っていたのだけれど、どういうわけか起動しなくなってしまいました。バックアップを取っていなかったので、新たに入れ直すことにしました。どうせなら最新版でいっとくか…と思いまして、Ubuntu 12.04の64Bit版をダウンロードしインストールを始めたのだけれど、なぜかキーボードのタイプ選択の画面から進まないんです(泣)。

原因が分からない上に、再度インストールをするのも面倒だったので初めてのことですが、Ubuntu Japanese Teamのサイトに行き、ダウンロードページ(http://www.ubuntulinux.jp/download/ja-remix-vhd)からVirtual Box用の仮想ハードディスクイメージ(VHD)を落としてみました。

選んだのは「Ubuntu 12.04」のVHD。やはり2017年4月までの長期サポートがありがたいですよね。現在は「Ubuntu 11.10」と「Ubuntu 10.04.3」のVHDファイルもダウンロードできるようになっておりましたけれども、ともにサポートは来春2013年4月までとなっておりましたので注意が必要です。

VHDファイルをVirtual Boxに追加するのは実に簡単でした。私はMac版Safariでダウンロードしたので、自動的zipファイルが解答され、VHDファイル「ubuntu-ja-12.04-desktop-i386.vhd」ができあがっておりました。設定によっては拡張子が表示されていない場合もあると思います。

VirtualBoxを起動してウィンドウ左上の「新規」を選択。仮想マシン作成ウィザードが開くので、ボタン「続ける」を押して、仮想マシン名とOSタイプの画面に移動します。

私は仮想マシンの名前を「Ubuntu 12.04」に、オペレーティング システムは「Linux」に、バージョンは「Ubuntu」にしました。

メモリはマシンの能力によって変わると思います。私は2048MBにしてみました。

次の「仮想ハードディスク」の項目が重要です。

ここで「既存のハードディスクを使用」を選択。ファイル選択ダイアログから先ほどダウンロードしたVHDファイルを選びます。

これで設定は完了。VirtualBoxのマネージャーウィンドウから仮想マシン「Ubuntu12.04」を選択すると起動します…が、このままではVHDファイルの置き場所がおかしなことになってしまいます。気にならない人は無視して良いのだけれど…ダウンロードまたは展開した場所から、VHDファイルが本来収まるべき場所に移動しておく必要があります。本来、VirtualBoxの仮想マシンに関するデータは、「users/ユーザ名/」内にある「VirtualBox VMs」というフォルダで管理されています。これはVirtual Boxで作成した仮想マシン関連のファイルが置かれる場所であり、仮想マシンごとにフォルダ分けされているのです。実際に「VirtualBox VMs」を開いてみますと、先ほど作成した仮想マシン「Ubuntu 12.04」のフォルダがあるはずです。ここにVHDファイルを移動すれば良いのだけれど…ここに大きな落とし穴があるなんて、この時の私は知らなかったのでした(笑)。

単純にVHDファイルをコピーして「Ubuntu12.04」を選択すると…「ハードディスクのオープンに失敗しました…」的なメッセージが出て起動しません(笑)。VHDファイル(つまりは仮想マシンのHDD)のパスが合っていないので起動しないのは当たり前ですね。

ただし、VirtualBoxのマネージャーウィンドウで、設定を変更しようとしてもダメでした。実は専用のコマンドをターミナル(端末)から打ち込まないと複製ができないようになっているんですね。

Macのフォルダ「Application/Utility」内にアプリ「ターミナル」があります。これを起動して開いた窓に「VBoxManage clonehd」というコマンドを入力することでVHDファイルが正しくコピーされます。

コマンドは以下の通りです。


VBoxManage clonehd [複製元パスとVSDファイル名] [複製先パスとVHDファイル名]

簡単な方法は、「VBoxManage clonehd」だけを打ち込み、複製元のVHDファイルをターミナルのウィンドウ内にドラッグ(パスとファイル名が自動で入ります)、その後、手動で移動先のディレクトリ内(users/ユーザ名/VirtualBox VMs/仮想マシン名)にファイルをコピーし、それをターミナルのウィンドウ内にドラッグ。手動でコピーしたファイルを削除してから、ターミナルのコマンドを実行します。

Windowsの場合でも、コマンドプロンプトで同様のコマンドを入力すれば複製できるらしいですよ。


複製が終わったことが確認できたら、複製元のVHDファイルは削除してもOKです。そしてVirtualBoxのマネージャーウィンドウで、VHDファイルの場所を変更します。方法は、「Ubuntu12.04」の設定項目の中から「ストレージ」を選択。すると、左側のリストSATAコントローラの下に赤いエクスクラメーションのアイコンが表示されていると思います。これはVHDファイル「ubuntu-ja-12.04-desktop-i386.vhd」のパスが合っていないために表示されているものなので、これを選択し、下にある割り当て除去のアイコンを押して、「ubuntu-ja-12.04-desktop-i386.vhd」の表示を消します。消さずに「仮想ハードディスクファイルの選択」をし直す方法をとると、ダイアログ表示のエラーでうまくいかないようです。一旦消したほうがラクです。

次に左側リストから「SATAコントローラ」を選択。すぐ横に表示された追加アイコン2つのうち、右側の「ハードディスクの追加」を押します。ダイアログ表示から「既存のディスクを選択」を選ぶとファイル選択ダイアログが表示されるので、先ほど移動した場所に置いたVHDファイルを選びましょう。私の場合は「users/ユーザ名/VirtualBox VMs/Ubuntu 12.04」の中の「ubuntu-ja-12.04-desktop-i386.vhd」を選びましたよ。

今度は無事に起動しました。これでひと安心ですね。


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