弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

簡易データベースの作成アプリ…

MacやLinux(Ubuntu)でエミュレーター「Wine」を使って、Windows用のインタプリタ型プログラム言語「HSP(Hot Soup Processor)」で作ったのアプリケーションを動かそうと思っております。ところが「HSP」でのアプリ開発を「Wine」でやる際に、ヘルプビューワ「HSP Document Library」のエラーがネックになります。そこで自分で開発した検索アプリのエンジンを利用して独自のヘルプビューワ(検索アプリ)を作ることにしました。まずは検索を最適化するためのサブアプリケーション(簡易データベースの作成用アプリ)を開発しておりまして、それがようやく完成。アプリ名を「HStoDB」と名付けました。今日はそのあたりのお話。

以前にも書きましたが、自分で開発した検索アプリは膨大なテキストを1ファイル1行として1年分を1ファイルにまとめた簡易データベースを作成、ここからAND、ORの全文検索が可能というものです。今回はその検索アプリの簡易データベースの作成アプリのソースを流用しながら開発を進めましたが、途中で簡易データベースの新しい仕様を思いついたのでそれを盛り込んでみることにしました。

今までの「1ファイル1行」という小さな概念から、1日数十になるファイルをすべてまとめて「1日1行」という考え方に以降するというものです。ソースは新規に書き直すことになりましたけれども、基本的な処理は変わらないのでスムーズに開発は進み、とりあえずの完成までこぎつけたのです。

とは言ってもまだGUIを整えておりません。HSPはGUI作成が面倒くさいのです。HSP3.0あたりからプログラム初心者にも優しい機能(ドラッグ&ドロップでソースを組むことができたり、スニペット的な機能だったり)が色々と付いてきているのだけれど、ある程度従来の不便な環境に慣れている自分には返って取っつきにくいのです。

簡易データベースの仕様

HSPのヘルプビューワ用のファイルである「HSファイル」の説明をしておきます。HSファイルは、特定の記号で区切った単なるテキストファイルです。これをヘルプビューワが読みとってHTML化し「Internet Explorer」のブラウザコンポーネントを利用して表示しているのです。それが「Wine」上ではエラーを出すので動かない…というわけなのです。このHSファイルを簡易データベースがするのが今回開発したアプリの目的です。

HSファイルの中にはプログラムの各命令文に関する記述があります。そのそれぞれを取り出してタグの中に入れ、最終的にHSファイル1つを1行にまとめ、HSファイルの名前のタグで挟んで簡易データベースに載せます。あとはそれをHSファイルの数だけ繰り返して簡易データベース「DBファイル」が完成。これも実は単なるテキストファイルです。ここでアプリ名を「HStoDB」にした理由が分かる仕組みです。HSをDBにするので「HStoDB」。実に安直ですね(笑)。

結びに

そして面白いことに、今回作ったヘルプビューワ用簡易データベース作成アプリが、もともと原案だったはずの検索アプリの簡易データベース作成アプリの次期バージョンのベースになる予定です(笑)。これが完成すれば仕事で使ってもらっている検索アプリの速度がさらに高まり便利になると思います。こうやって良いソースを取り入れてプログラムを更新していけるのも、自分で開発することのメリットであり、何より仕事の醍醐味であると思いますね。

簡易データベース「DBファイル」の仕様に関する詳しい話は次回にでもしようと思います。


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