検索エンジン「DuckDuckGO」
ネットブックで「Linux Mint 12」を動かすようになってから知ったのが「DuckDuckGO(ダック・ダック・ゴー)」という検索エンジンの存在です。「Linux Mint 12」のデフォルト・ブラウザが「Firefox」なのだけれど、そのデフォルトの検索エンジンが「DuckDuckGO」なんですよね。その名を聞いたことがなかったので、ちょっと調べてみましたら…なかなか興味深い検索エンジンであることが分かりました。今日はそんなお話。
「DuckDuckGO」のちょっと目の離れたアヒルのアイコンがなんとも言えない雰囲気を醸し出しておりますが…使い勝手は悪くないです。計算機能だったり、WEBで役立つ16進数の色表示などの機能を有しているのだけれど…その辺りはさておき。シンプルな検索エンジンとしての使い勝手だけを考えると、後発なだけにいろいろと考えられていますね。独自のクローラーによる検索結果だけでなく、「Google」や「Bing」での検索結果のページに飛ばすこともできます。
そうそう。検索エンジンの最大手と言えば「Google」ですね。日本では「Yahoo」がシェアトップを誇っておりますけれども、現在は検索アルゴリズムに「Google」の技術を採用しているので、見た目が異なるだけで中身は一緒ですね(笑)。あとはMicrosoft(マイクロソフト)の検索エンジン「Bing」ですか…。
まぁ、それらの検索エンジンで検索をかけますと…過去の検索履歴から探しているであろう情報を予測したり、検索結果の順位を入れ替えたり、あまつさえ都合よく情報をフィルタリングしたりします。また、検索履歴に基づいてクリック履歴を示してくれたりもしますし、「自分のサイトがずいぶん上位に表示されるなぁ…」と思ったら、「Google」にログインしていた…なわてことまで…。さらには居住地域の情報を集めたりもしています。
こうした検索結果の表示手法に対し、中には「自分が求める情報に素早くたどりつけるー」と喜ぶ人もいるかもしれませんが、皆がそう思うわけではありませんよね。そこはかとなく気持ち悪さを感じたりするのは私だけではないはずです。
一方、実にシンプルな検索エンジンである「DuckDuckGo」は、個人情報を取得する方法を持たないことを特長のひとつに挙げています。ですので、個人情報を検索ワードと結びつけた結果を表示することはありません。また「DuckDuckGo」はクッキーをデフォルトで使用していません。DuckDuckGo」の設定を変更した場合はクッキーにて保存されますが、それらは個人を特定できる方法では格納していないそうです。とにかく利用者のプライバシーを守ることに、とてもこだわっている検索エンジンなんですね。
「DuckDuckGo」が個人情報の保護を堂々と謳うその理由…それは後発の検索エンジンであることも理由なのかもしれないのだけれど、先発の検索エンジンが個人情報を利用して上から目線の検索結果を返しているからなのかもしれません。
「DuckDuckGo」の使い方について説明
「DuckDuckGo」の使い方について説明しておきます。「DuckDuckGo」を初めて使う時には、ひとつだけやっておかねばならないことがあります。「DuckDuckGo」はデフォルトでは米国仕様になっているため、Region(リージョン)の設定を日本に変更する作業が必要になるのです。
設定は簡単です。「DuckDuckGo」のページ右下にある「Settings」のリンクをクリックし、設定ページを開きます。
設定ページは英語表記ですが難しくありません。項目「Result Settings(検索結果表示の設定)」の2番目にある「Region」を「Japan」にします。
変更したら、右側に表示されたリンクをクリックし「DuckDuckGo」のトップに戻ります。これだけ。以後はリージョンが「Japan」に設定されているので設定を変更する必要はありません。また「Region」以外の設定で特に変更が必要なところはありません。
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