弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

» 2011-01-15の日記

iOS4.2にしてみたが…自業自得の結果に

 iOS 4.2が気になっているのですが、私のiPhone3GS(ブラック)も妻のiPhone3GS(ホワイト)もiOS 4.0.1の状態で自由を満喫しております(笑)。そこでこの度、妻のiPhoneを入獄させてみることにしました。自分のをやらないのは、何かあったら困ってしまうからです(笑)。もちろん、妻に了解をとっての作業だったのですが、もしかしたら最悪のケース(アプリやデータが飛んでしまう可能性)が想定されることは敢えて伏せておいたのは内緒です(笑)。

 なぜ、自分のではなく妻のiPhoneを先に入獄したかということ、エラーが出てiPhotoで写真を取り込めなくなってしまっているからです。妻は「実験なんじゃないの?」といぶかしがりますが、断じて違います…多分(笑)。まぁ、妻からは「連絡先とかメールとかは消えないのよね。私としては期間限定で今はダウンロードできないドラえもんのアプリが消えなければいいわよ」とありがたいお言葉をいただきましたので、安心して作業を開始したのですが…。

 とりあえず、妻のiPhoneの中で1.5GBほどの容量を占めていた写真は、Linux経由でバックアップを取りました。LinuxにiPhoneを接続すると、ユーザーディレクトリの中身がそのまま表示されるので簡単にバックアップを取ることができます。ただしアプリケーションはユーザーディレクトリの外にあるので、iTunesでバックアップを取ることにしたのですが、うまくいかず何度も途中で止まってしまうので、最後の手段である「復元」をクリックした際に行われるバックアップに期待することにしました。

 「復元」とは工場出荷時に戻す作業のことを言います。当然、これでいよいよ最悪のケースも想定されるわけですが、無事にバックアップが取れたようで、しばらく経つとiPhoneが再起動しました。設定画面の情報を見ますと、正確には工場出荷時ではなく最新のiOS4.2.1にアップデートされた状態になっておりました。まぁ、もともとの目的がアップデートなのでこれは問題なしです。問題なのは…もともとのデータがどうなるのか…ですからね。

 さて「復元」を終えて立ち上がったiPhoneの画面は最低限のアイコンしかなく、まるで切腹前の侍のように潔い状態です(笑)。これまでのごちゃごちゃとしたデスクトップではなく、ものすごくすっきりとして凛とした美しさすら漂うシンプルなiPhoneのデスクトップを見た妻はビックリした表情で「本当に大丈夫なんでしょうね?」と私の顔を覗き込みます。確約できず目を合わせられない私は「あ、う、うん…」と内心ビクビクしながらも答える私は、次にiTunesが表示した「このiPhoneは以前も認識されていたようです。バックアップを復元しますか?」的なメッセージを見て大船に乗ったつもりになり、今度は自信たっぷりとオードリー春日のように胸をはり、妻に向かってこう告げたのです。

「大丈夫だ、問題ない。奥さん、貴方の不安は解消されましたよ」

 「復元」は順調に進み、iPhoneが再起動されます。今度は妻が愛用している我が家の猫のだらしない縞模様の壁紙が登場(笑)。ですが…あれ? アイコンが妙に少ない…。怪訝そうな妻はメールと連絡先が復元されていることを確認し、私のほうを振り返るとこう言ったのです。

「次はアプリケーションを戻してくれるかしら?」

「それと…ドラえもんのアプリは?どこにあるの?」

 私は「あれ? おかしいな?」と言いつつ、ドラえもんを始めとするアプリの行方を探しました。ですが、もともとiTunesにはドラえもんは入っていなかったんです。なぜならば、ドラえもんを始めとする妻のiPhoneアプリのバックアップは、脱獄前にiMac G4でとったものであり、OSを入れ替えた今、それは跡形もなくお旅立ちになっていたからです(笑)。

 その事実を知った妻の渾身の一言が…コレだ。1、2、3…

「ドラえも〜ん」(まるでのび太のように伸びやかでノビチックな感じで)

 私は思わず笑ってしまいました。それも豪快に。

 すると妻は「全部消したくせに歯を出して笑ってるなんて最悪」と怒りだしました(笑)。

 そして「タイムマシンはどこですかー」妻の悲痛な叫びは続きます。

 ドラえもんだけに、タイムマシンはどこですか?って妻もウマイことを言いますね(笑)。そこで私が「MacならTime Machineでバックアップを取っておけるんだけれど…誠に残念ながらiOSにはタイムマシンがないのだよ」と教えてあげたのですが…。

 「真剣にそう思ってるんだから、笑わないで。タイムマシンで過去に戻って、iPhoneのアップデートをしてもいいよって言う前の自分に『ダメだよ、騙されるよ』って言ってあげたいわ」とえらくご立腹の妻。怒っています。いつになく怒っているようです。これは…マズイぞ(笑)。

 そこで私は妻に「今回は俺たちの予想を遥かに超える悲しい結末になってしまったけれど、言い換えればこれは新たな始まりでもあるんだ。まっさらな白いiPhone3GSを今一度お前の好きな色に染め上げていけばいいのさ」となぐさめの言葉を送ったつもりだったのですが…何が妻の逆鱗に触れたというのでしょう?

 「新しい色に染め上げるのだとしたら、いっそiPhone4にしてほしいものだわ」と理不尽な妻。「絶対に許さないんだからっ」と息巻いております(笑)。

 「おいおい、何言ってんだよ。今ごろiPhone4買うなんてバカだぜ。6月には新しいのが出るだろうし…」という私のフォローも聞かず…。

 「どうせ、今回のことを教訓に、自分がアップデートする時は同じ間違いをしないよう最新の注意を払ってバックアップとか取るくせに! ドラえもんのアプリを消した貴方のほうがヴァカよ!」と妻。

 嗚呼、最悪のケースというのは、妻だけでなく私にも起こってしまったようです(爆)。


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