「Linux Mint 10」で行こう
自分にとって使いやすいLinuxディストリビューション探しの旅が、どうやら終着駅を迎えたようです。昨年暮れから試していた「Ubuntu」をベースとし洗練されたデスクトップを提供する「Linux Mint」がその答え。とても使いやすいディストリビューションに出会ったなぁというのが正直な感想。しばらくこちらを運用してみたいと思います。
かつて「Linux Mint 8」が「Ubuntu 9.10」を。「Linux Mint 9」が「Ubuntu 10.04」をベースとしてきたように、私が今回インストールした「Linux Mint 10」は「Ubuntu 10.10」をベースにした現時点(この日記の執筆時)における最新の「Linux Mint」 です。昨年11月下旬のリリースだったからか、前バージョンに存在していたKDE版、より軽量化を追求したFluxbox版はまだ発表されていないみたいです。
また、今回インストールした「Linux Mint 10」は、コードネームを「Julia」というようです。ベースである「Ubuntu」が動物名を付けているのとは違い、「Linux Mint」側は女性名で攻めているのでしょうか(笑)。過去のバージョンでも「Helena」とか「Isadora」などの名がついておりましたので間違いないでしょうね。
何よりも私が「Linux Mint」に興味を持った理由…それは、もともとユーザビリティに優れ多くの人に愛用されているLinuxディストリビューションである「Ubuntu」をベースとし、それよりもさらに一歩進んだ使い勝手の良さを追求しているという開発姿勢にほかなりません。
具体的に上げるならば…そうですね、例えばシンプルで洗練された独自のテーマ、初心者に優しい独自のアプリケーションを用意して「使ってみたい」「使い続けてみたい」というOSそのものの魅力を高めているところでしょうか。あっ、これはちょっとマニアックな褒め言葉だったかもしれないですね(笑)。まぁ…あまり好きな言い回しではないのだけれど、Windowsからの乗り換えユーザに優しい仕様、つまりWindowsっぽさが見え隠れした仕様ということかもしれないです。
ですが、先に書いたようにデスクトップの見た目であるテーマはツールバーやメニュー、ウィンドウの枠などがアルミ調のデザインとなっていて、Macのような洗練された印象を与えます。あえて乱暴な表現を使うならば「見た目Mac、使い勝手Windows、中身Linux」という言葉が適切でしょうか。もちろん、カスタマイズによって如何様にもなる自由度の高さがLinuxの良さでもあり、「Linux Mint」の開発側はそうしたことを踏まえてデフォルトの仕様を決めているはずです。
ざっと使ってみた感じでは、ユーザの使いやすさを重視しているからか、独自のアプリケーションがいくつも用意されていることに気が付きました。何よりデスクトップが洗練されていて美しいですし。OS自体は日本語化も適切に行われているようですが、完全ではないのでこうした部分に手が入るとLinux初心者と言わずパソコン初心者に勧めたいOSにも成り得るのではないかと感じました。これについてはユーザの協力が不可欠でしょうけれども。