弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

» 2011-01-08の日記

「Mac App Store」に思うこと

 Appleが7日にオープンさせた「Mac App Store」。有料・無料のアプリケーションを1000本以上揃えた「Mac App Store」におけるアプリケーションのダウンロード数が初日に100万本を超えたという発表がAppleからありましたね。例えば、「Ubuntu」にアプリケーションを自由に選択・インストールできる「Ubuntuソフトウェアセンター」があるように、Macには「Mac App Store」がある。そうした状況は喜ぶべきことなのですが、Appleの場合ですと、どうしてもその先に懸念材料があると言わざるを得ません。そう…「Mac App Store」の登場によって私が抱く懸念とは…。

 「Mac App Store」は大変素晴らしいものでありますが、悪い点もあると私は思うんです。それはAppleお得意の囲い込み商法(笑)。これによって、いつかは「Mac App Store」に登録していないアプリケーションはインストールすることができなくなるのではないかと思うんです。

 ただ、現状ではパッケージ販売されているアプリケーションもありますから、パッケージ販売のないiOSとすぐに同じようになるということではないでしょうね。しばらくは自社および信頼のおけるメーカー(Adobeとかね)のアプリケーションであればパッケージからのインストールを許す方向で、いずれはMacにおいてはアプリケーションのパッケージ販売がなくなっていくでしょうね。確かに製品の物理的コストや流通コストを省くという意味ではそれが自然の流れであると思いますけどね。

 そして現在、ネット上でダウンロードしインストールすることのできる数多のMac用フリーウェアあるいはシェアウェアは、今後「Mac App Store」に登録しなければならなくなるのではないかと思います。これについては登録した方が自分が開発したアプリに注目してもらいやすくなりますから、大いにメリットはあることでしょう。ですが、iOSのアプリ開発者と同じように、フリーのアプリ開発者からも年間ライセンスのような形でお金を取る仕組みになるでしょうね。開発ツールは無料ですが、開発したアプリを「Mac App Store」にて公開するのは有料になるということですね。

 そして、そうした状況に満足できず自由を求める有志によって、Macを脱獄させるためのツールが開発される…。まさにiOSと同じ道をまっしぐら…になるのではないかという懸念があります。

 そしてその先にあるものは?私には分かりませんけれども、数年後にiOSとAndroidのシェア争いがどうなっているかで、ジョブズの復活とiMac、iPod、iPhoneによって復権の兆しが見えたMacのその先を想像することができるのではないでしょうか。

 いずれにしましても、デベロッパもユーザもがんじがらにするAppleお得意の手法によって、現状ではただでさえ少ないMac用アプリの開発者が減らないことを祈るばかりです。とにかく、私はApple信者であるからこそ、Appleの行く末が心配なのですよ。いつまでもApple信者でいたいので(笑)、方向だけは見誤らぬようお願いしたいですね。


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