弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

» 2010-12-18の日記

「Lubuntu」を導入してみました

 ネットブック「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」で運用している「Ubuntu 10.10」のもたつき解消のため、Ubuntuよりも軽い「Xubuntu」を試したばかりなのですが、さらに軽い動作をするという「Lubuntu」を導入してみました。その記録です。

 「Lubuntu(ルブンツ)」はデスクトップ環境「LXDE」を用いています。Wikipediaによると、LubuntuはUbuntuから派生したディストリビューションであり、「軽量で、リソース消費量が少なく、省エネ」なことを目指したプロジェクトである、そうです。「Ubuntu」や「Xubuntu」の半分のRAMしか使用しないというので期待できますね。

 この「Lubuntu」は「Xubuntu」と同様に「Ubuntu」派生ディストリビューションとしてLiveCDが提供されておりますが、今回も「Ubuntu」上に「Lubuntu」のデスクトップ・パッケージを導入して体験することにします。インストールは簡単。「Synapticパッケージ・マネージャ」で「Lubuntu」を検索。いくつか表示された検索結果の中から「Lubuntu-desktop」を選び、依存パッケージを追加して適用するだけです。

 ただし「Xubuntu」の時よりもファイル数も多く時間がかかったような気がしました。しかも、しばらく待つとデフォルトのディスプレイマネージャをどうするかというダイアログが表示されました。これはXWindows System上でのログイン画面をどうするか、ということです。Ubunru標準のgdmのままにするのか、Lubuntu用のlxdmにするのか。この選択肢は「Xubuntu」の導入時にはなかったなぁ…と思いつつ、所詮はログイン画面ですので、あれこれ言うのは詮無きこと、と思いデフォルトのgdmのままにしておきました。ですが、あとで知りましたがlxdmのログイン画面って美しいらしいのですよ…これは後で変更してみるしかないですね。

LXDE

 さて、インストールが終わったら再ログインしてみます。セッションに「LXDE」と「Lubuntu」そして「Lubuntu Netbook」が増えております(笑)。ちょっとセッションが増えすぎておりますが、気にしないことにします。「LXDE」はUbuntu系ディストリビューションであることを忘れてしまいそうな装いですね。で、無線LANをすぐに認識してくれないのが残念です。

Lubuntu_netbook

 一方の「Lubuntu Netbook」はネットブック用にアプリケーションを大きなアイコン表示するアプリがデスクトップ上に立ち上がるんですが、これがちょっと使いづらいんですよね。しかもその分メモリを余計に消費するらしいです(笑)。

Lubuntu

 というわけで、やはり通常の「Lubuntu」が良いみたいです。青を基調としたデフォルトの外観はKDEっぽい感じもしますね。ファイラーも軽ければ他のアプリケーションの起動まで早いです。特にデフォルトのブラウザであるChromiumが軽快なんですよね。何よりも「Puppy Linux」や「DSL(Damn small Linux)」と違って根本が「Ubuntu」のため、使いやすさの面ではずっと上ですね。

 仕事仲間の氷翠さんにも勧めてみたのですが、気に入っていたようで何よりです。今後は「Lubuntu」をデフォルトに使っていこうと思います。


「Xubuntu」を試す…

 私はネットブック「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」で「Ubuntu 10.10」を使っています。たまに雪豹の夢を見たりもしますが、動作は断然「Ubuntu」のほうが軽いので後者を常用しているのです。ところが、実験で使った「Puppy Linux」や「DSL(Damn small Linux)」の軽さに驚かされてからは、Ubuntuのもたつき感が気になるようになりました。ですがすでにUbuntuは使いやすさや慣れもあって手放せないので、Ubuntu自体を軽くする方向性で考えて試したのがこちら「Xubuntu」です。今日はそのお話。

ubuntu

 まずは比較のために「Ubuntu」のデスクトップ画面を貼っておきますね。

 「Xubuntu」は、「Ubuntu」派生ディストリビューションとしてLiveCDも提供されています。個人的に「Xubuntu(ズブンツ)」という読みに違和感を感じますが、それは些末なこと故に気にしないことにします(笑)。「Xubuntu」のデスクトップ環境は「Xfce」というものであり、Ubuntuのデスクトップ環境「GNOME」に比べるとかなり快適な動作が魅力です。

 ですが、現在ある環境を捨ててまで試すのはちょっと…。ということで今回は新規のインストールではなく、Ubuntuのデスクトップ環境(見た目)を変えることで対応してみます。

 デスクトップ環境の変更は「デスクトップ・パッケージ」を導入することで可能になります。まず「Synapticパッケージ・マネージャ」で「Xubuntu」を検索。いくつか表示された検索結果の中から「Xubuntu-desktop」を選び、依存パッケージを追加して適用するだけです。

 インストール後、再ログインするとすでにログイン画面がUbuntuのそれではなくネズミのアイコンでおなじみのXfceのログイン画面になっておりました。ただし背景や色遣いが違うだけであって、実際の中身・昨日は同じです。ログイン環境はgdmのままなのでログイン画面のスキンだけが入れ替わったのだと分かります。

Xfce

 ログイン時のセッションに「Xfce」と「Xubuntu」がありました。一応両方で立ち上げてみましたが、「Xfce」はもちろんのこと、「Xubuntu」でさえもメニューバーのアイコンがネズミになってます(笑)。カスタマイズできる部分が多いので、自分好みの環境にするならば使い勝手が良くなり愛着も沸きそうです。

xubuntu

 動作はUbuntuよりは遙かに早いです。ファイルマネージャーの効果が大きいのだとも思いますが、確実に早さを実感できます。ただ、少しクセがありますね。何よりUbuntu時に苦労して調整したキーのレイアウトやショートカットキーが効かないので、違和感があります。見たところGUIで調整できる項目が見当たらないので、直接ファイルを編集するしかないです。ですがそこまでするとセッションをUbuntuにした際の挙動も気になります。

 結論…「Xubuntu」はちょっと私向きではないと思いました。でも大丈夫です。実は本命は「Xubuntu」ではなく、この後で試す「Lubuntu」なのだから…(爆)。


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