弐条海月の とはずがたり

そこはかとなく書き綴るブログなるもの

突然訪れた「MIE」との別れ…

 私が「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」で使い始めたOS「MIE」(Mobile Internet Experience)は、HP(ヒューレット・パッカード社)がNetbook用にカスタマイズしたUbuntu 8.04ベースの派生OSです。2度目の自動アップデートがかかった際に、画面の解像度の問題が解決して喜んでいたのもつかの間、無線LAN機能が全く動かなくなりました。

 ネットで解決方法を探しましたが、「MIE」に関する情報が圧倒的に少ないのです。日本では「MIE」搭載モデルが発売されてませんし、インストール時にHDを真っさらにしてでもインストールしたいという人も少ないでしょうから仕方がないのですが…。

 色々調べているうちに、Windows XPの無線LANドライバを使い回すことができる…という情報を得たので、ここは「Windows XP」に再登場願うことにしました。付属のCD-ROMから「Windows XP」のリカバリを試みます。結構時間がかかりましたが、無事完了。

 ですが素のXPだと画面の解像度がおかしく、ネットワークも使えません。ですので、付属のDVDで専用ドライバなどを入れます。DVDでインストールできるものは大きくわけて次の3つ。いらないものはチェックを外して、少しでもHDの容量を節約したいところです。
・ハードウェア有効化ドライバ…これは必須です。すべてインストールします。
・推奨ソフトウェアアプリケーション…「Adobe Reader」 とか 「Flash Player」 とかいつでもインストールできるものは外しておきます。あと、HP(ヒューレット・パッカード)のユーザーガイドとかもいらないので外します。
・オプションのソフトウェアアプリケーション…「Internet Explorer 7」「Media Player 11 for XP」とか…絶対入れたくないけど…仕方なく入れておきます。
うーん、どのくらいの容量が節約できたか表示されないのが残念。

 「Windows XP」の追加インストールが終わるや否や、すぐに再起動して「MIE」を立ち上げます。あれ?「MIE」が立ち上がらない。あれ?「MIE」のパーティションが見つからない? 起動時にOSを選ぶブートローダーがXPのそれに上書きされたせいだと思い、USBメモリ内の「Ubuntu 9.04 NetBook Rimix」で起動。インストールの一歩手前まで進め、パーティションを確認すると…「MIE」がないではありませんかっ! そうです。愚かな私は「MIE」が入ったパーティションに「Windows XP」を入れてしまっていたのです(泣)。

もう一度「MIE」を入れるべきか、否か…それが問題だ

 私はしばらく悩みました。「MIE」はお洒落で魅力的なOSですが、アプリケーションのインストールが自由にできなかったり、その他にも初心者のユーザビリティを意識するが余り色々と制約が多かったり。また、「Ubuntu 8.04」がベースで、その後大きく変更した「Ubuntu 8.10」がリリースされ、現行の「Ubuntu 9.04」、そして他のディストリビューションの動きも活発化している中で次期バージョン「Ubuntu 9.10」への期待とかもあります。それより何より…ネットブックに特化したOSならば「Ubuntu 9.04 NetBook Rimix」もあるじゃないかっ!…という感じもします。これなら日本語化も済んでいることだし…せっかくUbuntuを使うのだから、よりスタンダードなもののほうが自由度も高く情報も集めやすくて良いかな…などと自分を納得させ。泣く泣く「MIE」を諦めることにしました。

 何よりも、今から「MIE」を再インストールすると「Windows XP」がまた消えてしまいます。いつか「MIE」がUbuntu 9.04ベースになった暁には、再度試すことにしたいと思います。 9.04ベースならば強制的にHDの中身が空になることはないでしょうから(笑)。でも、「MIE」のGUIは美しくて好きだなぁ。あれだけ手に入ればいいのに…。


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